【F東京】健太トーキョー、決定力不足で古巣に手痛い1敗

スポーツ報知
G大阪に敗れ、がっくり肩を落とすF東京イレブン

◆G大阪2―1F東京(10日・吹田スタジアム)

 2位・F東京はG大阪に1―2で敗れ、首位・広島との勝ち点差を詰めることはできなかった。昨季まで5年間指揮したG大阪に敗れた長谷川健太監督(52)は「私はいい人ではないので、負けたのは悔しいですし、ガンバに勝ち点3をプレゼントするために来たわけではない。今日はガンバに風が吹いていた」と悔しがった。

 序盤からF東京ペースだった。開始40秒、FWディエゴオリベイラの落としにDF室屋が反応し、いきなり決定機を迎えたが、シュートはゴール右へ。さらに3分にFW富樫、7分にはDF太田、22分にはMF大森と続々と絶好機が訪れたが、ゴールが遠かった。そんな中、34分にCKの流れからDFファビオに押し込まれ、先制を許した。

 後半に入ってもFW富樫が3分、19分と決定機を迎えたが、決めきれなかった。それでも同41分にFWディエゴオリベイラが個人技から同点ゴールを奪取。勢いに乗って勝ち越しを狙ったが、不用意なボールの奪われ方から後半ロスタイムにFWアデミウソンに勝ち越し点を奪われた。

 指揮官は10度の決定機を迎えながら1点に終わった攻撃陣について「あれだけチャンスがあった中で、外しまくったら勝てない」とバッサリ。特に好機を生かせなかったFW富樫については「かける言葉はないです。試合が終わってから、外しまくったから負けたと本人には伝えました。本人が1番よく分かっている」とあえて厳しい言葉で成長を促した。

 昨季まで同僚だった宮本恒靖新監督(41)に初勝利をプレゼントした形となったが、「まだまだ我々の力が足りないということ。経験不足。この教訓を生かしていきたい」と前を向いた。

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