【G大阪】ツネ様、就任4戦目で1勝!采配もズバリ、祝福に照れた

スポーツ報知
初勝利にガッツポーズで喜ぶG大阪・宮本監督(カメラ・谷口 健二)

◆明治安田生命J1リーグ第21節 G大阪―F東京(10日・パナスタ)

 金曜日開催の1試合が行われ、G大阪は後半アディショナルタイムの劇的な決勝ゴールで2―1とF東京を下し、宮本恒靖監督(41)就任後の初勝利を飾った。5月2日の仙台戦以来9試合ぶりの勝利で、暫定ながら自動降格圏から抜け出してJ2との入れ替え戦圏となる16位に浮上した。

 クールな宮本監督が、思わず我を忘れるほど興奮した。後半41分に追いつかれ、4分間のアディショナルタイムも過ぎた同50分。FWアデミウソンが左足を振り抜き、劇的な決勝ゴール。指揮官も思わずピッチ内に“乱入”するほどの喜びをみせ、直後試合終了の笛で勝利の味をかみしめた。

 「同点に追いつかれても、選手は立ち向かう姿勢をみせてくれた。みんなが欲しかった勝利です」。1日・磐田戦は試合終了間際に同点とされ、5日・名古屋戦は前半2点リードしながら、後半3失点で逆転負け。悪い流れを断ち切った選手たちを、指揮官はたたえた。

 この試合からチーム得点王(9点)の韓国代表FW黄が、アジア大会出場のため離脱。G大阪U―23から引き上げたJ1初出場のFW一美を先発に抜てきした。高校時代にDFからFWに転向。U―23監督時に自ら鍛え上げた20歳は、直伝のポストプレーとハードワークで勝利に貢献した。

 さらにここまでセンターバックとして全試合出場してきた元日本代表DF三浦を、右サイドバックで起用するなど、“宮本カラー”満載で飾った初勝利。それでも「1試合しか勝っていないので、続けていかないと」。J1残留という目標に向け、ほっとしている余裕はないと表情を引き締めていた。(金川 誉)

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