【浦和】J1通算300試合達成間近の槙野「試合後は頭が疲れる」境地に

スポーツ報知
清水戦に向けて取材を受ける浦和のDF槙野智章

 J1浦和の日本代表DF槙野智章(31)が17日、19日の清水戦(アイスタ)に出場すればJ1通算300試合になることについて報道陣の質問に答えた。

 広島で2006年にデビューしてから、ドイツ1部ケルンでプレーしていた1年間を挟み、J1通算299試合40得点を積み重ねて来た。

 「阿部勇樹選手が(前々節の鳥栖戦で)550試合出場など素晴らしい成績を残していますので、それにはほど遠いですが、自信を持って言えることは、浦和レッズでのキャリアは素晴らしいものであり、この数字に恥じないような素晴らしい結果と成績を出せればと思います」。

 謙遜しつつも、自負する。31歳のサッカー選手として充実感を味わっており、それは主に試合後に感じるという。

 「ペトロヴィッチ監督(元浦和監督、現札幌監督)から、頭を使ってプレーしなさいと言われ続けてきましたが、ようやく、この年齢と立場になり、その意味が分かってきたような実感があります。若さだけの、勢いとノリと元気だけでなく、頭を使って賢くプレーすることの方が最近は多くなっていると思います。試合の後は体もそうですが、頭が疲れることの方が多いです」。

 槙野は相手のエースFWと1対1を楽しみ、ボールを奪う積極的な守備が持ち味。攻撃参加も得意としている。

 「守備では(ボールを奪いに)行くところ、行かないところのメリハリがついたと思います。自分のプレー集を見ていると、数年前は敵陣のペナルティーエリア内で仕事していることが多く、今は自陣のペナルティーエリア内で体を張ったプレーが多くなりました。敵陣のペナルティーエリアでのハイライト映像が少なくなりました。その意味でも、考えながらプレーできるようになり、より守備に重きを置き、失点を意識してプレーするようになったと思います」

 自身も出場したロシアW杯の中断明けリーグ戦は7試合を消化し失点は4。首位の広島、2位の川崎の16失点に迫る17失点と守備が安定した。今季3得点目を記録した前節の磐田戦に続き2試合連続得点についても話題を振られたが、守備ありきの姿勢は崩さない。

 「今はゴールよりも最少失点のところに重きを置き、数字にこだわってやっています。無失点に抑えることを目標としてやっていけたらと思います」。

 浦和は現在、勝ち点「31」の暫定9位も4位のC大阪との勝ち点差は「2」。槙野は「ダンゴ状態のなかから一歩抜け出したい。とにかく(清水戦)勝利して、メモリアルな数字(300試合)に花を添えたいと思います」と抱負を語った。

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