【札幌】宮沢“コンサ包囲網”突破し勝つ

スポーツ報知
トラップするMF宮沢

 J1北海道コンサドーレ札幌が、4試合ぶり勝利で、後半戦の“進化”を示す。札幌は17日、ホーム・F東京戦(19日)に向け、宮の沢で調整した。前節G大阪戦まで後半戦は1勝2分け1敗と勝ち点の上積みはできているが、全て前半戦を上回る成績は残せていない。MF宮沢裕樹主将(29)は「1回やった相手に研究されるのは分かっているし、その中でも結果を出せる自信はある。ホームだし勝ち点3を狙っていく」と明日の戦いへ、意を強くした。

 後半戦の白星は3月にも勝っている長崎のみ。他の3チームとの再戦でも、同成績か前半戦を下回る結果となっている。要因の一つは、上位を争う札幌に対する“包囲網”。前々節のC大阪は、通常の4バックから札幌と同じ3バックに変更し、ミラーゲームの形で対応してきた。前節G大阪は試合終盤に5バックで1点のリードを守りに来た。

 自分たちの戦い方に徹するのではなく、札幌に合わせてくる昨季とは異なる状況。宮沢は「札幌が認められている証拠」と口にしたうえで「その中でもチャンスは作れているから。チームとして成長している今、自分たち次第で勝ち点は積み上げられる」と言い切った。

 18日時点で6位にいる札幌は、4位・神戸を勝ち点1差と射程圏に捉えるも、9位・浦和とも同1差と、1戦で状況が一変する立場にいる。宮沢は「今は本当に踏ん張り時。上に食らいつくためにも、ぶれずに戦うこと」と強調した。前半戦は0―0だったF東京がどんな形で来ようとも、札幌が攻撃的スタイルを貫き、ホームで5月5日以来の歓喜をつかみ取る。(砂田 秀人)

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