【磐田】大久保、J通算200ゴール「うれしいけれど、今は通過点」

スポーツ報知
前半13分、通算200得点となるゴールを決めた磐田・大久保(右から2人目)

◆明治安田生命J1リーグ第23節 磐田2-0柏(19日・ヤマハ)

 密集の中で大久保は冷静に狙い澄ました。1点リードの前半13分。こぼれ球から折り返されたボールを右足でゴール左隅に決めた。J通算200ゴールは磐田1号。「ホッとしました」。高卒新人だったC大阪時代に初得点を決めたヤマハで、プロ18年目の点取り屋が気を吐いた。

 前節・浦和戦(15日、0●4)は4戦ぶりにベンチスタート。名波監督が「嘉人は『点を取らないといけない』と考え過ぎて、プレッシャーになっている」。06年にC大阪でともにプレーした指揮官の配慮が、冷静なプレーにつながった。

 全体練習後は黙々とシュート練習を繰り返す。愛するゴルフに例え、「蹴り続けないと忘れてしまうんですよね。ゴルフも打ち方を忘れると、スライスしたりする。意識しなくても打てるようにしないといけない」。向上心は尽きることはない。

 J通算で佐藤寿人に次ぐ金字塔。「うれしいけれど、あと18得点でJ1だけで200得点。今は通過点」。6月に磐田移籍を決断した理由の一つはJ1での大台到達。前人未到の記録へ再び走り始めた。(山田 豊)

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