【仙台】石原、スーパーゴール2発 天皇杯3大会ぶり8強

スポーツ報知
後半9分、豪快なボレーで勝ち越しゴールを決めた石原(右)

◆天皇杯4回戦 仙台3―2横浜M(22日、ニッパツ三ツ沢球技場)

 ベガルタ仙台が横浜M(ともにJ1)を3―2で破り、2015年以来、3大会ぶりの準々決勝進出を果たした。ベテランFW石原直樹(34)が前半16分、ランニングボレーシュートで先制点を挙げると、2―2となった後半9分には再び勝ち越しの右足ボレー。石原のスーパーゴール2発で勝負を決めた。

 頼れる34歳が、スーパーゴール2発でチームをベスト8に導いた。前半16分。右サイドにいた大岩から相手ゴールライン裏へのロングクロス。トップスピードで走り込んだ石原が、ピタリと合わせて先制した。2―1で前半を折り返した直後の後半3分には一時同点とされたが、同9分、MF古林の右クロスに、ニアサイドに走り込んで流し込む技ありボレーを決め、勝ち越した。

 J1リーグ戦を含め、真夏の5連戦。正念場の4戦目でベテランの味を発揮した石原は「ああいう形で出してくれと大岩に試合前から言っていた」と、狙い通りのゴールだったと説明。そして2点目は「当たれば入るだろうと思っていた」とクールに振り返った。

 渡辺晋監督(44)は「内容は評価できるものではなかったが、結果的に勝ったことは唯一最大のミッションだった」。シュートはわずか5本。押し込まれた後半はわずか1本。反省の言葉ばかりが口をついたが、石原には最大級の賛辞。「天皇杯は勝ちに行くからお前の力が必要だ」と中2日の連戦へ向け、天皇杯メンバーへの配置転換を了承し、2発を決めたベテランに感謝した。

 「5連戦をいい形で終わらせたい」と石原。“最終戦”は、中2日でJリーグ2位・川崎戦(25日、等々力)。公式戦4連勝の勢いそのままに、上位戦線に再び名乗りを上げる。(西村 國継)

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