【横浜M】スペイン語で「僕に蹴らせてくれ」久保建英、惜敗も上々のデビュー戦

スポーツ報知
前半40分、同点ゴールを決めた横浜M・畠中(右)と抱き合って喜ぶ久保(中は中町)

◆天皇杯全日本サッカー選手権第5日4回戦 横浜M2―3仙台(22日・ニッパツ三ツ沢球技場)

 FW久保建英が移籍後初出場した横浜Mは、仙台に2―3で惜敗し、16強での敗退が決まった。

 ◆「自信を持っているから」

 1点を追う後半14分、横浜Mの中央約20メートルからの直接FK。久保はボールをセットしたリーグ戦チーム得点王のポルトガル人FWビエイラに対し、バルセロナ仕込みのスペイン語で言い放った。「僕に蹴らせてくれ。自信を持っているから」。前半にPKを失敗した雪辱に燃えていたビエイラは、苦笑いでうなずいた。左足から放たれたボールは惜しくも壁に阻まれチームも2―3で敗れたが、17歳はマリノスのデビュー戦で物おじすることなく、90分間を戦った。

 ◆西野氏うならす強心臓

 1点を追う前半40分、左足のクロスでDF畠中のゴールをアシスト。14本全てのCKでキッカーを務め、シュート20本と攻め立てた攻撃陣の中心で輝きを放った。西野朗・前日本代表監督(63)が「メンタルが世界基準」とうなった強心臓ぶりを発揮。アンジェ・ポステコグルー監督(52)は「サッカー選手として必要なスキルを全て持っている。これからもっと試合に出れば彼の成長は早まるだろう」とうなずいた。

 ◆「気持ちを切り替えたい」

 次戦は26日、バルセロナの大先輩・MFイニエスタを擁する神戸とのリーグ戦(ノエスタ)。「勝ちに貢献できなかったのは悔しいが、前を向いて気持ちを切り替えたい」と久保。結果を貪欲に追い求める17歳の活躍は、暫定15位と苦しむ名門クラブの復活に必要不可欠だ。(岡島 智哉)

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