【神戸】イニエスタ、初の「ノーコメント」

スポーツ報知
前半、横浜M・喜田と競り合う神戸・イニエスタ

◆明治安田生命J1リーグ第24節 神戸0―2横浜M(26日・ノエスタ)

 神戸が下位チーム相手にホームで悔しい完封負けを喫した。先発したスペイン代表MFイニエスタ(34)は、前半から果敢にゴールを狙い、力強いミドルシュートを連発。後半もMF三田に絶妙な浮き球を送るなど、再三チャンスメイク。だが、得点にはつながらなかった。

 悔しさを強く感じている様子で、ミックスゾーン通訳を通じて「ノーコメント」と言い残し、来日してから初めて報道陣の取材に応じずにスタジアムを後にした。これまでは敗戦後でも丁寧に取材に答えており、この日はそれだけフラストレーションの募る結果だったのだろう。

 放ったシュートは相手を大きく上回る18本。ゴールネットを揺らすことはかなわなかったが、最後まで攻め続ける内容に吉田孝行監督(41)は「ゴールを決めた方が勝つ、そこが足りなかった。でも今やっているサッカーを継続すれば、勝ち点3を拾っていける」と手応えも口にした。元ドイツ代表FWポドルスキも「ボールを持つだけではダメ。完結させることが明確になった。ACL圏内まで勝ち点を積み上げていく」と目標のACL出場に向けて、気持ちを新たにした。

 “イニエスタ効果”もあって、スタジアムには今季2番目の入りとなる2万5541人が観戦に訪れた。試合前のスタンドには「リーグ戦に全てを賭けよう!狙うぞACL!」と書かれたフラッグも掲げられ、サポーターも悲願達成を後押ししている。リーグ戦は残り10試合、1試合も負けられない戦いが続く。

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