【甲府】ジエゴ、意外な特技“けんか凧”「サッカーより自信があるかも」

スポーツ報知
鋭い眼光でゴールを狙うジエゴ。攻撃力アップの担い手として期待がかかる

 7月下旬にブラジルのインテルナシオナルから、J2ヴァンフォーレ甲府へ期限付きでの加入が決まったFWジエゴ(23)が、このほどスポーツ報知の取材に応じた。ブラジルの名門クラブから移籍してきた背番号11は、幼い頃からフットサルで技術を磨いた。新ブラジル人助っ人は、その技術を武器に「アシストでもゴールでも得点に絡みたい。最後まで諦めずにJ1昇格できるように力になりたい」と強い思いを語った。(取材、構成・三須 慶太)

 攻撃陣の相次ぐ離脱の穴を埋めるべく、今夏チームが迎えたアタッカー。クラブW杯の優勝経験もあるブラジルの名門・インテルナシオナルから移籍したジエゴには、大きな期待が集まる。2018年シーズンは同国のパラナへ期限付き移籍。パラナ州選手権で9試合出場4得点の成績を残し、甲府へやって来た。

 「海外でプレーすることは夢でもあるし、日本はすごくいいところと聞いた。いい挑戦になると思う」

 アピールポイントはドリブル突破とシュート。少年時代はサッカーに加えて、フットサルでもテクニックを磨いてきたという。

 「9歳からフットサルとサッカーを始めた。火、木曜はフットサル。月、水、金曜はサッカーをやっていた。15歳からはサッカーに専念した。(フットサル経験で生きているところは)ボールコントロール。足の裏でもボールを扱える。スペースが少ない中でのドリブルや、素早いドリブルからシュートを狙える」

 趣味は凧(たこ)揚げ。ブラジルでは日本で言うところの「けんか凧」が親しまれているという。

 「ブラジルの凧揚げは勝負なんだ。相手の糸を切ったりする。俺はうまいよ。サッカーより自信があるかも(笑い)」

 甲府に合流して間もなく1か月。自身に期待されている事は十分理解している。

「常に狙う」 「相手ゴールに近いところで勝負できるのが自分の武器。チームとの信頼関係を高めて、常にゴールを狙う姿勢をみんなに見せたい。アシストでもゴールでも得点に絡みたい。最後まで諦めずにJ1昇格できるように力になりたい」

 25日の敵地・京都戦では1―1の引き分け。後半から途中出場のジエゴはゴールを奪えず、移籍後初得点はお預けとなった。ただ上位浮上には新助っ人の爆発が不可欠。さらにギアを上げ、多くのチャンスを作る。

 ◆ジエゴ(ジエゴ・ゴンサウベス) 1994年9月22日、ブラジル生まれ。23歳。2013年にフルミネンセ(ブラジル)へ加入し、同年にオルハネンセ(ポルトガル)へ移籍。翌年も同国でプレー。14年にポルトゲーザへ移籍し、母国・ブラジルのクラブに復帰。16年からは名門のインテルナシオナルに移籍。18年シーズンはパラナに期限付きで加入していた。183センチ、75キロ。利き足は右。既婚。

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