【神戸】壁形成中のFK弾に猛抗議。神戸が痛恨の連敗で7位転落

スポーツ報知
札幌FWチャナティップ(左)と競り合う神戸MFイニエスタ

 神戸は札幌に1―3で敗れ、今季初の連敗で7位に転落した。この日は前半終了間際、FWポドルスキが危険なタックルで一発退場となるなど、判定に注目が集まる一戦となったが、神戸が試合後に猛抗議したのが、1―2と1点を追う後半38分のシーンだ。

 ゴール正面約20メートルの直接FK。池内主審の笛で一度ゲームが止められたことで、神戸の選手たちはボールから離れ、壁を形成し始めた。特に神戸GK金はゴール中央ではなく、左ゴールポストの付近で壁に指示を送っていた。そのとき、主審はプレー再開の笛を鳴らした。間髪入れず、札幌DF福森がインサイドキックでボールを蹴ると、壁の間を抜けてゴールイン。試合を決定づける札幌の3点目が、思わぬ形で生まれることになった。

 吉田監督は試合後「3点目に関しては、(主審の)笛が鳴ってプレーを止めた。相手も水を飲んだり、うちのキーパーも壁をつくったりしている間に(プレーを)始めるっていうのは、ルール上はOKかもしれないけど、今までに見たことがないシーン」と語った。主審が笛でプレーを止めた以上、攻撃側、守備側、ともに準備が整った時点でプレー再開の笛を吹くべきというのが神戸側の主張だ。

 試合後、神戸はマッチコミッショナーらに抗議。神戸の主張は理解されたが、判定も試合結果も変わるわけではない。神戸の三浦スポーツダイレクターは「僕らも命がけでやっている。納得いくわけがない」と怒りはおさまらず。イニエスタ加入で注目を集める神戸だが、目標のACL出場権獲得(3位以内)に向け、痛恨の敗戦となった。

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