【清水】開始30秒でオウンゴール…2戦ぶり黒星で残留争い抜け出せず

スポーツ報知
前半、空中で競り合うドウグラス(中央)

◆明治安田生命J1リーグ第27節 清水1―2G大阪(21日・IAIスタジアム日本平)

 清水エスパルスはG大阪に1―2で敗れた。開始1分にオウンゴールを献上するなど、前半だけで2失点。後半31分、FW北川航也(22)の10試合ぶりゴールで1点返したが、及ばなかった。

 1万4790人が駆けつけた「フライデーナイト」には悪夢が待っていた。開始の笛から30秒。左サイドからのクロスをFW黄義助に合わせられ、クロスバーに直撃したシュートがオウンゴールに。日本代表・森保一監督(50)の“御前試合”を前に、DF立田は「90分集中して0に抑えたい」と意気込んでいたが、9試合ぶりの完封はあっけなく霧散した。同26分にも2点目を許した。

 後半31分、苦しんでいた背番号23が反撃ののろしを上げた。ドリブルで抜けた北川が右足で10試合ぶりの今季8号。「自分の出来がチームの勝敗に直結するのは初めての経験」。チャンスを仕留めきれず、チームも波に乗れなかった。周囲からかかる“無言の重圧”に苦しんできたが、ようやくトンネルを脱した。

 結局同点はかなわず、2試合ぶりの黒星。次は29日のアウェーF東京戦。順位は10位のままだが下位との勝ち点差はわずか。残留へ予断を許さない状況が続く。(武藤 瑞基)

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