【鹿島】22日間で7試合の超過密日程突入…11月中旬まで週2試合が続く可能性も

スポーツ報知
雨中の紅白戦で汗を流す山口(左)と小田(右)

 J1鹿島は21日、札幌戦(23日)に向け、雨中の鹿嶋市内で調整を行った。札幌戦を手始めに22日間で7試合の過密日程に突入。ACLでクラブ初のアジア4強を決め、ルヴァン杯、天皇杯も順当に勝ち上がっており、過去に類を見ない“地獄のスケジュール”が鹿島を待ち受けている。

 ◆9月だけで移動距離1万キロ

 今季はW杯による中断期間があり、各クラブが連戦を強いられてきた。その中でルヴァン杯と天皇杯をともに勝ち上がったのは鹿島だけ。9月の敵地5試合(広島、東京、マカオ、札幌、神戸)で鹿嶋市からの総移動距離が東京~フランス間に相当する1万キロを超えるなど過酷な日程の中、全冠制覇を目標に試合をこなしてきた。

 ◆ACL制せばクラブW杯も

 他クラブの連戦が一息つく中、鹿島はここからが勝負どころとなる。札幌戦から22日間で7試合(リーグ3、ルヴァン杯2、ACL1、天皇杯1)。中2日で3試合、中3日で4試合をこなす。カップ戦を勝ち進めばさらに11月中旬まで週に2試合が続く“超過密日程”に。ACLを制した先にはクラブW杯(12月12~22日、UAE)も控える。

 ◆「ジーコ・スピリット」体現へ

 負傷のリスクから週に1試合の起用が続くDF内田篤人(30)は「早くもっといいコンディションにしないと」とギアを上げる構え。この日は18日の天津権健戦先発組がランニングを行う中、出番に飢える控え組が紅白戦でアピールを繰り返した。「全タイトルで頂点を目指す―」。地獄の連戦に総力戦で立ち向かい、ジーコ・スピリットの体現を目指す。(岡島 智哉)

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