【甲府】ジュニオールバホス&小塚弾で約4か月ぶりリーグ戦連勝

スポーツ報知
先制弾を決め喜ぶ甲府・ジュニオールバホス

◆明治安田生命J2リーグ第34節 甲府2―0岡山(22日・中銀スタ)

 ヴァンフォーレ甲府が、約4か月ぶりとなる今季2度目のリーグ戦連勝を飾った。ホームで岡山と対戦し、2―0で完封勝利。共に今季は活躍しながらも、けがのため戦線離脱も経験したFWジュニオールバホス(25)とMF小塚和季(24)がゴールを挙げ、勝負を決めた。リーグ戦での連勝は5月26日の大分戦(6〇2)で4連勝を決めて以来。苦しみ続けた甲府が、息を吹き返してきた。

 待ちに待ったリーグ戦連勝が決まると、スタンドのサポーターから大きな拍手が巻き起こった。上野展裕監督(53)が就任して間もない5月に4連勝を飾って以来、約4か月ぶりに白星をふたつ並べた。指揮官は「集中を欠くことなく、みんなで声を掛け合ってよくやってくれた」とイレブンをたたえた。

 今季けがに泣いた2人が見せた。まずは左太もも裏の負傷で2度の戦線離脱を余儀なくされたチーム得点王のジュニオールバホスだ。前半6分、右サイドから中央に切り込んだMF曽根田穣(24)が、右に走り込んだジュニオールバホスにパス。すかさず左足を振り抜き、ネットに突き刺した。5月12日の栃木戦(2〇1)での2得点以来、20試合ぶりの今季9ゴール目。背番号29は「曽根田がいいスルーパスを出してくれたので、あとはコースを狙うだけだった」と振り返った。

 貴重な追加点は前半32分に生まれた。立役者はこちらも右足首の負傷で一時、ピッチから離れていた小塚だった。ジュニオールバホスとのワンツーを受けた曽根田がスルーパス。DFの裏へ抜けた小塚が落ち着いて右足で決めた。6月20日の新潟戦(5〇1)で2得点して以来、16試合ぶりの今季6ゴール目となった。

 19日の前節・大宮戦(1〇0)で、リーグ連続失点を17試合で止めた守備面はこの日完封と奮闘。ピンチはあったが岡山の攻撃を全員で粘り強く防ぎ、2試合連続の完封劇を演出した。もちろん、1年でのJ1復帰へ依然として厳しい状況であることに変わりはない。それでも上野監督は「我々はもう勝利をつなげるしかない。これで次につながった」と語った。昇格に向け白星を並べ続ける。(三須 慶太)

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