【宏太’Sチェック】2戦連続完封負けの札幌、出た問題を一つでも解決しろ!

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第27節 鹿島2―0札幌(23日・札幌ドーム)

 7失点で敗れた川崎戦のダメージが残っていた感じがした鹿島戦だった。ここまでの札幌は、悪い内容の次の試合は課題を修正できていて、吹っ切れたようにプレーしていたが、それがなかった。個のレベル差があっても、全員でカバーしていたが、攻める際のサポートも少なく、らしさが見られなかった。ACLがちらつくのは分かるが、まずは今できることをやっていくこと。目標達成はその先についてくるものなのだから。

 ただ悲観する内容ばかりではない。いい流れの時間はあったし、川崎戦のように後方での単純ミスはなかった。出た問題を一つでも解決していくことで、個人は成長していく。大量失点後の試合でも引き続き使われた選手は、次は期待に応えられるようやってほしい。

 中2日で26日、磐田と天皇杯を戦う。2戦連続完封負け中という流れを打開するには、サブの選手が層を厚くすることが不可欠になる。リーグ戦だけでなく、もう一つ、モチベーションを保てる試合があれば、普段出番が少ない選手の練習での取り組みも変わってくるもの。様々な面で重要な戦いになる磐田戦で、どんな選手が存在感を示すかに期待したい。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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