【山形】FW中山、ロスタイム同点弾!GK櫛引、後半51分PK止めた…執念ドロー

スポーツ報知
後半48分、同点ゴールを決める山形・中山(右)

◆明治安田生命J2リーグ第35節 山形3―3松本(30日・NDスタ)

 J2モンテディオ山形はホームで首位の松本に3―3で引き分けた。前半を0―2で折り返す苦しい展開だったが、後半に粘りを見せた。2―3で迎えた後半48分には、同34分から途中出場のFW中山仁斗(26)が同点弾。試合終了間際にPKを与え絶体絶命のピンチも、7戦ぶり先発のGK櫛引政敏(25)がビックセーブを決め、貴重な勝ち点1をつかんだ。

 ゴールへの執念が同点を呼びこんだ。2―3で迎えた後半48分、ペナルティーエリアの右で競り合うDF西村竜馬(25)を信じて、中山はゴール前のスペースに位置を取った。仲間がつないだラストパスに冷静に頭を合わせ、値千金の一発。リーグ戦で4月15日の京都戦(1〇0)以来となるゴールは劇的な同点弾となった。

 後半34分から途中出場した中山の奮起に、7戦ぶりの先発でゴールを守る櫛引の心も奮い立った。試合終了間際に相手FWジネイ(34)をペナルティーエリア内で倒したMF内田健太(28)が、レッドカードで退場。PKが与えられた絶体絶命のピンチに「勝ち点1をとれるかどうか。なんとしても止める」と櫛引は集中力を高めた。ジネイが右に放った強烈なシュートに横っ飛びで反応。左手を伸ばして見事にセーブし、チームを救った。

 試合は前半を0―2で折り返す苦しい展開だったが、攻撃陣が粘りを見せた。後半12分にセットプレーからDF栗山直樹(27)が見事な左ボレーシュートを決め、同15分、FW小林成豪(24)の今季12得点目のゴールで一時同点に追いついた。しかし、同19分にオウンゴールで失点。ロスタイムの中山の同点弾と櫛引のビックセーブで価値ある勝ち点1をつかんだ。

 山形は現在9位。昇格プレーオフ進出圏内の6位・横浜Cとの勝ち点差は9。「この勝ち点1は、良い引き分けでつかんだ。次につなげないと意味がないと、試合後みんなで話し合った」と中山。リーグ戦は残り7試合、この日の勝ち点1を価値あるものにするために全力で戦い続ける。(小林 泰斗)

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