INAC新社長に安本氏 FWポドルスキ獲得に尽力した元J1神戸常務

スポーツ報知
INAC神戸の社長に就任した安本卓史氏

 なでしこリーグ1部・INAC神戸の新社長に就任した安本卓史氏(45)が2日、神戸市内の練習場で取材に応じ、意気込みを語った。9月まで楽天に勤務し、J1神戸の常務取締役事業本部長も務めた。元ドイツ代表FWポドルスキの獲得に尽力したほか、スポンサー集めや集客アップにも奔走。同じ神戸を本拠地とするクラブについて「ポドルスキもイニエスタもいるし世界のスーパースターが神戸にいる。今すぐヴィッセルと絡みがあるわけではないけど、世界のビッグクラブを目指して頑張っている、グローバルを目指すというところでは学ぶところがあります」と、ともに世界を目指していくことを誓った。

 さらに偉大なOGたちの憩いの場にするプランも明かした。INAC神戸にはかつて澤穂希さんや、川澄奈穂美=シアトル・レイン=など、2011年のドイツW杯を制した女子サッカー界の“レジェンド”たちが在籍した。安本氏は「Jリーグでも強いチームはOB会をやっている。在籍した選手が神戸に来たときに、ふらっと来てもらえるようなクラブハウスにしたい」と話し、OBや現役選手との懸け橋役にも名乗りを挙げた。

 現在チームは5試合を残し、首位の日テレと勝ち点3差の2位。5年ぶりのリーグ優勝が狙える位置にいることもあって「チームが勝つことが一番大事。残り5節全部勝ち、タイトルも取る。皇后杯もきちんと神戸に持って帰ってくる」と気合十分だ。「神戸はサッカー好きな人が多い街。愛されるようなクラブづくりをやっていきたい」。敏腕社長が、来年にはフランスでのW杯も控えるなでしこを、全力でサポートする。

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