【仙台】梁勇基、ホームで浦和撃破に闘志「意欲的にやれば結果はついてくる」

スポーツ報知
パスを出す梁(カメラ・小林 泰斗)

 J1ベガルタ仙台は7日のホーム・浦和戦(13時5分、ユアスタ)に向けて3日、仙台市・紫山サッカー場で攻撃連係の確認やゲーム形式の練習を中心に汗を流した。主力組の中盤でプレーしたMF梁勇基(36)は「下を向くことなく、意欲的にやれば結果はついてくる」と、連敗ストップへ闘志を見せた。チームは現在リーグ戦2連敗中だが、ホーム戦は4連勝中。“地の利”も武器に、勝ち点41で並ぶビッグクラブに挑む。

 ふわり。美しい弧を描く梁のパスが、MF椎橋慧也(21)の足もとにピタリと収まった。全体練習後は、伸び盛りの若手とマンツーマンでパス練習に汗を流した。「(椎橋は)まだまだ下手くそですね(笑い)」と厳しめの評価も「もっと、やってもらわなきゃいけない選手だし、成長したいという強い気持ちを持っている。その手助けにもなればと思う」と、身ぶり手ぶりを交えてベテランの技術を伝えた。

 後輩指導だけじゃない。経験豊富な背番号10は、自身のプレーでも、リーグ戦2連敗で少々停滞気味のチームの流れを変えていく。この日の実戦練習では主力組の中盤でプレー。「よりチームがうまく回るようにということを優先的に考えていきたい」と精力的にピッチを駆け回った。

 現在、仙台は勝ち点41の8位だが、4位・札幌との勝ち点差は3。次戦の6位・浦和とも勝ち点は並んでいる。目標のトップ5入りへ、上位争いから離されないためにも重要な一戦。浦和には直近のリーグ戦では6連敗中と苦戦しているものの、梁は「下を向くことなく、意欲的にやれば結果はついてくる」と静かに闘志を燃やす。

 梁は、11年にリーグ4位、12年に2位と躍進も経験した。J2時代から仙台一筋15年の背番号10。「結果が出ないときでも、もう一踏ん張り。もう一回チームの雰囲気を高めたい」と梁。チームの顔として精神的支柱として、連敗ストップ、そしてホーム5連勝へと導く。(小林 泰斗)

 ◆梁 勇基(りゃん・よんぎ)1982年1月7日、大阪府生まれ。36歳。大阪朝鮮高、阪南大を経て2004年から仙台一筋15年目。06年から背番号10をつけてプレー。中盤の要として正確なキックを武器に、09年には14得点を挙げてJ1昇格に導き、11年のリーグ4位、12年の2位と躍進したシーズンも主力の一人として支えた。J1通算253試合出場29得点、J2通算254試合出場47得点。173センチ、72キロ。

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