【山形】昇格知る男・山田拓巳、チーム一丸へ「まとまらないと、結果が出ない」

スポーツ報知
パス練習で浮き球を難なくトラップする山田(左)

 J2モンテディオ山形のDF山田拓巳主将(28)が、2014年J1復帰の経験をチームに還元し、J1昇格プレーオフ(PO)進出に望みをつなぐ。チームはアウェー・町田戦(7日)に備え、3日に山形・天童市内で練習を行った。

 この日の戦術練習では、山田が体を投げ出す気迫の守備を見せた。前節の松本戦(3△3)では、前半に0―2と猛攻を許し、立ち上がりの隙を突かれてしまった。「(前節は)自分も含めて足りなかった。(ハーフタイムに)監督に言われて(から、闘志に)火がつくのは遅い」と唇をかんだ。

 前日の2日、自身も在籍していた14年J1昇格PO決勝戦の録画映像を見た背番号6。「チームとしてやってやるというのが、プレーにも出ていた」。今のイレブンに欠けると感じる、一致団結して戦う姿勢を浸透させる覚悟だ。「同じところを向いてまとまらないと、結果が出ない。チームがバラバラにならないように、自分が伝えたい」と意気込んだ。

 勝ち点50で9位の山形。J1昇格PO圏内の6位・横浜Cとの勝ち点差は9だ。残り7試合と厳しい状況だが、山田は「苦しい時でも、チームでやってきたことを徹底する」と諦めない。5試合ぶりの白星をつかみ、J1復帰をたぐり寄せる。(海老田悦秀)

 ◆2014年のJ1昇格PO 3位・千葉、4位・磐田、6位・山形が出場(5位・北九州はJ1ライセンスを取得していないため不参加)。山形は初戦の磐田戦で後半ロスタイムにCKからGK山岸範宏が頭で合わせる劇的な決勝点を挙げ、2―1で勝利。千葉との決勝でも、前半37分にFW山崎雅人が挙げた1点を山岸らを中心に守り切り、1―0。11年度以来のJ1復帰を果たした。

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