【なでしこ】マイナビ仙台・武田菜々子、U―18代表入り 同郷の金足農・吉田に続く

スポーツ報知
ミニゲームで、武田はサイドから鋭い動き出しを見せた(カメラ・海老田 悦秀)

 マイナビベガルタ仙台レディースの秋田県出身MF武田菜々子(18)が、U―18女子日本代表候補に初選出され、同郷・秋田県出身でプロ入りを表明した金足農の吉田輝星投手(3年)に続く活躍を誓った。

 チームは10日、日テレ戦(13日・ユアスタ)に向けて仙台市・泉パークタウンサッカー場で、ゲーム形式の練習を行った。武田は、左からの果敢なサイド攻撃で存在感を見せた。同代表候補合宿は15~18日、Jグリーン堺で行われる。

 仙台のニューヒロインが、同郷のスターに続き、代表入りを狙う。武田は夏の甲子園を沸かせた金足農の152キロ右腕・吉田と同じ秋田出身だ。「秋田を盛り上げてくれた。自分も秋田出身なのでうれしかった」と笑顔。夏の大舞台で見せたエースの活躍に、刺激を受けていた。

 競技は違えど、次は武田が秋田を盛り上げる。U―15代表候補以来のU―18代表候補入りに武田は「びっくりの方が強かった」。U―15代表は候補で終わったが「チャンスはそんなに来るものではないので、持っているものを出したい」と意気込んだ。「(吉田投手は)地元をワイワイさせてくれたので、(代表入りしたら自分も)頑張ります」と意欲を見せた。

 この日のミニゲームで武田は、積極的なドリブルで攻撃に絡んだ。武田の代表候補入りに千葉泰伸監督(47)も「非常にいいチャンス。スピード、体の強さ、シュート力がある」と期待を寄せた。

50メートル6秒台俊足 今季は50メートル6秒台の俊足を生かしたサイド突破を見せたが、リーグ戦6試合出場も無得点と満足のいく結果を出せていない。「前半戦でチャンスがあったのに結果を出せなかった」。それでも、武田はリーグ戦終盤へ闘志を燃やす。「日テレ戦が終わってから合宿が始まる。みんなと練習できる時間は少ないけど、(合宿で)成長して帰ってきたい」と更なる飛躍を誓った。秋田が生んだ仙台の新星が、U―18日本代表で輝きを放つ。(海老田 悦秀)

 ◆武田 菜々子 (たけだ・ななこ)2000年2月17日、秋田・能代市生まれ。18歳。MF。能代第四小1年時に能代MAXサッカースポーツ少年団でサッカーを始める。秋田LFCを経て、宮城・明成高に入学。17年の全国高校総体では、同校初の8強入りに貢献。18年にマイナビ仙台へ入団。リーグ戦6試合出場。利き足は右。164センチ、59キロ。血液型A。家族は両親、姉、兄。

サッカー

×