【湘南】初の決勝進出…23年ぶりタイトルへ王手

スポーツ報知

◆YBCルヴァン杯 準決勝第2戦 湘南2(PK5―4)2柏(14日・BMWスタ)

 湘南が初の決勝進出を果たした。柏と1―1で引き分け、2戦合計2―2で延長戦に突入。延長でも互いに1点を取り合って決着がつかずPK戦を5―4で制し、平塚時代の95年の天皇杯以来のタイトル奪取へ前進した。横浜Mは鹿島と2―2で引き分け、2戦合計4―3で勝ち上がり。初優勝した01年以来の決勝に駒を進めた。“神奈川ダービー”の決勝は、27日に埼玉スタジアムで行われる。

 湘南が激闘を制し、初の決勝進出を果たした。延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。最初にU―21日本代表DF杉岡が「外してもいいやと開き直ったら、力が抜けた」と冷静に左足で決めると、その後、6人中5人が成功した。

 チョウ貴裁監督(49)は、キッカーには重圧のかかる1人目に20歳の杉岡、23歳の坂、20歳の金子ら若手を指名。「経験ある選手と同じように、勝負の責任を負わせたかったから」。指揮官の大一番での決断。サポーターの大声援に後押しを受けた3人は、その思いに結果で応えた。

 湘南の国内3大タイトル獲得は平塚時代、95年の元日に戦った天皇杯まで遡る。杉岡、坂、金子がまだ生まれていない時のこと。「決勝は誰もが経験できることじゃない。楽しみ」と杉岡。新たな歴史を作るまであと一歩だ。

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