【仙台】トーレスにやられた…逆転で6戦ぶりホーム黒星 9位転落

スポーツ報知
後半13分、一時同点となるゴールを決める石原(左)(右端は阿部、カメラ・小林 泰斗)

◆明治安田生命J1リーグ第30節 仙台2―3鳥栖(20日・ユアスタ)

 J1ベガルタ仙台は鳥栖に2―3で敗れ、ホームでは6戦ぶりの黒星を喫した。前半、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(34)の今季2得点目のゴールなどで2点をリードされた。同42分にMF野津田岳人(24)のPKと後半13分にFW石原直樹(34)の今季6得点目のゴールで一時は同点に追いついたが、同33分にセットプレーから痛恨の失点を喫した。順位は9位に落ちた。

 トーレスにやられた。前半38分にMF高橋義希(33)に先制点を許し、なおも直後の同39分、スペインのレジェンドFWに追加点を奪われた。左サイドからのクロスに反応したトーレスは、DFのマークを外してニアサイドへ位置を取り、頭を合わせて今季2得点目。立て続けの失点にGKシュミット・ダニエル(26)は「(DFが)体を寄せたり、自分ももっといい対応をできるようにしなきゃいけない」と肩を落とした。

 2点のリードを許したが、前半42分にMF野津田がPKを冷静に決めると、後半13分にはFW石原の今季6得点目のゴールで一時追いついた。しかし、同33分にセットプレーから痛恨の失点…。

 同42分から雷雨のため、46分間の中断があった。ピッチがぬかるんだ状況で、仙台は3バックの左で先発した186センチのDF板倉滉(21)を前線に置き、空中戦で得点を奪おうとしたが、追いつけなかった。板倉は「先制されてすぐに(トーレスに)2点目を決められて、厳しい試合になってしまった」と悔しがった。

 試合後、チームを勝利に導いたトーレスは「ゴールができて幸せ。(ユアスタは)ナイスなスタジアム。またきたい」と爽やかな笑顔で帰路についた。一方、雨に打たれながら悔しさに表情をゆがめた仙台イレブン。残り4試合、目標のトップ5入りへ必勝の思いで戦っていく。(小林 泰斗)

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