【浦和】公式戦6連敗中だった鹿島に逆転勝利「サッカーを楽しむ」メンタリティーをハーフタイムに確認

スポーツ報知
鹿島を1失点に封じた浦和の槙野

◆明治安田生命J1リーグ 第30節 浦和3―1鹿島(20日・埼玉スタジアム)

 J1浦和は20日、ホームで鹿島を3―1で下した。前半38分、鹿島のDF西大伍(31)に先制点を許すも、後半7分にDF岩波拓也(24)が同点ゴール、同15分と同ロスタイムにFW武藤雄樹(29)が決め、試合をひっくり返した。リーグ戦3連敗、天皇杯などを含めた公式戦は6連敗していた試合巧者相手に鮮やかな逆転勝利。日本代表DF槙野智章(31)が森保ジャパンで再認識した「サッカーを楽しむ」ことをハーフタイムに確認し合ったことも功を奏した。

 浦和は前半、ボールを保持しながら主導権を握り、サイドから、中央から決定機を多く作った。しかし、ゴールは決まらず、前半38分に先制点を奪われた。DF岩波が「ワンチャンスをものにされた。鹿島の試合運びのうまさを感じた」と振り返る。リーグ制覇8度を誇る常勝軍団に先制を許したことは、リーグ戦3連敗した同スコアの0―1で試合を終わらせられる可能性も高いと思われたが、嫌な空気は流れていなかった。オリヴェイラ監督(67)もハーフタイムに「リードされているけど、変えなくていい。続けよう」と指示した。

 そんなポジティブなロッカールームで槙野を中心に選手同士でも話し合ったという。「自分たちはプレーしていて楽しかったし、面白いサッカーを見せていたと思う。このサッカーで負けるのは、見ている人にも申し訳ない」。森保ジャパンは、中島翔哉、南野拓実、堂安律ら若手が躍動したこともあり、3連勝した。日本代表から浦和に戻った槙野は「見ている人がワクワクするには、選手もそういう気持ちでプレーしないといけない」と説き、原点でもある「サッカーを楽しむ」ことを鹿島戦で表現しようと試合前日に話していた。鹿島戦後、「(中島)翔哉はいなかったけどね。30歳(付近)の選手が皆、頑張ったね」とジョークを交えて、イメージしていた結果と内容に満足していた。

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