【磐田】15位浮上も決定力不足 アイデア不足で決められない

スポーツ報知
最下位・長崎戦をスコアレスドローで終え、ピッチを去る磐田イレブン(カメラ・山田 豊)

◆明治安田生命J1リーグ第30節 長崎0―0磐田(21日・トラスタ)

 ジュビロ磐田は敵地で最下位・長崎と対戦し、0―0。前日の暫定17位から残留圏内の15位に浮上した。FW大久保嘉人(36)を9戦ぶりに先発から外し、第21節・神戸戦(8月11日、1●2)以来の4バックで挑んだ。キックオフから連動し、流れの良い攻撃をしたがネットを揺らせず。前節・清水戦(7日)での5失点大敗から守備は光が見えたが、攻撃陣は6戦でわずか5点。6戦勝利がなく、J2降格危機脱出へ決定力不足解消が急務だ。

 ラストワンプレー。DFエレンが蹴った左足FKがゴールラインを割ると、試合終了を告げる笛が鳴った。6戦勝ちなし。途中出場のFW大久保は水を飲み干したボトルを地面に投げ悔しがる。後半35分、クロスを頭で合わせるもGK正面だった川又は「決定機はあった。最後のところ」。ここ6戦で5得点。最下位を相手にネットを揺らせず、天を仰いだ。

 序盤から飛ばした。名波浩監督(45)が「MF松浦、俊輔、MF山田が好機を伺わせた」。体を張って、敵陣のセカンドボールを拾い、2次攻撃につなげた。前半25分くらいまでは波状攻撃。だが、指揮官が「もっとアイデアを出してほしい」と話すように、前半のシュートは2本で決定機はなし。試合を通して、枠内シュートを増やしたい。

 ここ4戦14失点だった守備は、4バックに変更して立て直し、プレスと連動が機能した。DF高橋が「チャレンジ&カバーができていた」。川又をはじめ攻撃陣も自陣まで戻って体を投げ出した。6戦ぶりの無失点に指揮官も「(前半35分の長崎FW)ファンマの決定機とセットプレー以外にピンチはなかった」と守備には光があった。

 J2降格圏内は脱出したものの、17位柏とは勝ち点差わずか1。MF山田が「最近の中ではよかっただけに悔しい。痛い引き分け」。残り5戦。ゴールを決めなければ、勝ち点3は拾えない。(山田 豊)

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