藤枝順心、1年生・谷穂花が決めたV7

スポーツ報知
大会7連覇を喜ぶ藤枝順心の選手たち

◆サッカー 全日本高校女子 選手権県大会 ▽決勝 藤枝順心1―0磐田東(21日、藤枝市民グラウンド)

 藤枝順心が磐田東に1―0と競り勝ち、7年連続13度目の優勝を飾った。前半は決定機を逃して0―0。後半6分に混戦からFW谷穂花(1年)が今大会初ゴールを決め、堅守で1点を守りきった。両チームは11月17、18日の東海大会(三重)に出場し、全国切符獲得(上位3校)を目指す。

 順心が最少得点で勝利をつかんだ。相手の前からの圧力に対してロングボールを多用する単調な攻撃となり、相手GKの2度の好セーブにも阻まれた。多々良和之監督(54)は「状況に応じた冷静なプレーができず、どっちに転んでもおかしくない試合だった」と、苦戦を振り返った。

 1年生ストライカーが窮地を救った。後半6分、右クロスをMF野嶋彩未(2年)がシュートし、その跳ね返りを谷が押し込んだ。「勝つためには自分が決めるしかない。いい所にこぼれた」と思い切り左足を振り抜き、待望の先制点をゴールネットに突き刺した。

 福岡出身の谷は、同郷で昨年エースのFW今田紗良(帝京平成大1年)とトレセンが一緒で、順心情報も聞いていた。先週末の皇后杯東海予選も先発。167センチの長身を生かして「前線でボールを収めることができた」と躍動し、順心入学後初のヒロインとなった。

 守備は2戦連続零封。GK木稲瑠那主将(3年)は「守備はリスク管理ができているが、決定力がない」と課題を挙げた。東海予選はCB長江伊吹(2年)がU―17女子W杯(ウルグアイ)出場で不在。1回戦はシードされ、木稲は「勝ち上がってくる相手の勢いに押されないように挑む」と気持ちを引き締めた。(青島 正幸)

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