【川崎】クラブのレジェンド憲剛が38歳に!見据える先は「仙人」

スポーツ報知
31日に38歳の誕生日を迎えたMF中村憲剛(左)

 J1川崎のレジェンド、MF中村憲剛が31日、自身38回目の誕生日を迎えた。練習後には全体の円陣で誕生日を迎えたことが報告され、祝福の声に包まれ、中村もみんなに「ありがとうございます」と頭を下げた。川崎市内の練習場にかけつけたファンからは次々と誕生日プレゼントが渡された。

 練習後に報道陣の取材に応じた背番号14は、「この歳で、こういう環境でJ1トップのところで出続けさせてもらっているのは感謝している」と現状を語った。その上で「この年齢でもこれだけできる、ベテランの価値を示していきたい」とさらなる飛躍を誓った。

 かつて日本代表では「長老」と呼ばれていた中村。誰よりもサッカーを愛し、純粋にうまくなりたいという気持ちでプロ入りから16年、ボールを追ってきた。その気持ちは38歳になった今も変わっていない。クラブの若手選手からは常に尊敬されるレジェンド。その存在は誰もが一目置き、「今でも憲剛さんとプレーするのは緊張する」と、言われるほどだ。

 今後の抱負を聞かれると、「仙人になりたい」という言葉が飛び出した。「成長している姿を見せたいし、誰も到達していないところにいきたい」。「仙人」とは国語辞典では「山にすみ、年を取らず死なない方法を知り、通力を持つと言われる人」とある。「仙人になりたい」との言葉は、純粋に大好きなサッカーを極めたいという気持ちがうかがいしれる言葉でもある。

 今季はここまでリーグ戦では29試合に出場し、6得点。実は今年の9月15日のリーグ、札幌戦(等々力)では2003年に川崎に加入してからの公式戦で節目となる通算100得点を達成した。中盤の選手ながら3ケタの得点をマークすることは至難のわざだ。川崎のユニホームをきてピッチに立ち、決めてきたゴールはチームが常勝軍団へと変貌する歴史そのものでもある。

 「俺に(ボールを)渡したら、絶対うまくいく、そういう風になりたい」。まだまだうまくなれる、そしてうまくなりたい―。今季残り4試合。連覇はもうそこに見えている。J連覇へ憲剛が“道案内”をする。

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