【新潟】急性白血病から復帰目指すDF早川史哉との契約凍結を解除「一日一日を大切に」

スポーツ報知
10月12日の日本代表・パナマ戦をスタンドから観戦する早川史哉

 J2アルビレックス新潟は12日、16年に急性白血病と診断されたDF早川史哉(24)との契約凍結解除を発表した。

 8強入りした11年U―17W杯メンバーの早川は、筑波大を経て16年に新潟に加入。将来を有望視されていたが、同年6月急性白血病と診断されたことを発表し、同11月に骨髄移植手術行い、復帰に向けてリハビリを続けていた。

 早川はチームの公式サイトで「このたび契約を再開していただけることになりました。これからも直面するだろう課題に目を背けることなく、強い覚悟を持って臨んでいきたいと思います」と決意のコメントを発表。「早いもので造血幹細胞移植から2年という年月が過ぎようとしています。僕にとってかけがえのない時間でした。サッカー面に限らず、小児病棟訪問や学校訪問、病院内ビューイングなどの活動を通じて、多くの経験を積み、たくさんの出会いもありました。契約再開までの出来事は、僕一人では決して成し遂げることはできませんでした」と多くの支援に感謝し、「これからも自分が大事にしている『誠実』『全力前進』という言葉を胸に、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います」と記した。

 新潟は「これまで多くの方々にご支援をいただきましたことへ、心より感謝申し上げます。2017年1月より選手契約を一時凍結していた早川史哉選手につきまして、凍結を解除することが決定いたしましたので、お知らせいたします」と発表。支援の窓口としていた「早川史哉選手支援基金」は、契約凍結の解除に伴い12日をもって閉鎖したと報告した。

 ◆早川 史哉(はやかわ・ふみや)1994年1月12日、新潟市生まれ。24歳。新潟の下部組織を経て、2012年に筑波大に進学。16年に新潟入団。同年6月急性白血病と診断されたことを発表し、同11月に骨髄移植手術を行った。17年1月に契約を凍結。現在は再契約を目指し、J2新潟でトレーニングを続けている。J1通算3試合出場。170センチ、70キロ。

サッカー

×