【大宮】難病を抱えるりく君を救うためGK加藤順大が支援活動「自分ができることを」

スポーツ報知
チャリティーイベントに参加した大宮GKの加藤順(右から4人目)ら

 J2大宮のGK加藤順大(33)が18日、特発性拡張型心筋症を抱える長岡りく君(3)を支援するため、さいたま市内の「ラダースポーツ」でフリースタイルフットボールのパフォーマンス集団である球舞う主催のチャリティーイベント「BIG Smile Cup」に参加した。

 加藤と親交の深い「球舞」の呼びかけで100人を超える参加者が集まり、約3時間、フットサルや屋台イベントを行い、りく君への支援金を集めた。加藤の他にはりく君の父・慧さんやその関係者、地元出身の歌手・斉藤省悟、芸能人のフットサルチーム「SWERVES」のメンバーなどが参加。サッカー関係者でも元日本代表MF酒井友之さん(39)、V川崎や仙台などで活躍したGK小針清允さん(41)も姿を見せた。集まった子どもたちの前で球舞がリフティングなどのパフォーマンスや、歌手の斉藤が歌を披露。りく君チャリティーTシャツをトータルフットボールブランドの「gol.(ゴル)」が提供した(今後ネットでの受注を開始予定)。

 長岡りく君は2017年秋に原因不明の心臓の病気「特発性拡張型心筋症」と診断された。近年ではペースメーカーなどの発達で治療できるが、りく君の場合は心臓内には何も機能していない「偽腔」という風船のような空間があることが判明。「偽腔」を破裂させる恐れがあることからペースメーカーや補助人工心臓をつけることはできず、海外での移植手術を決意した。今年8月には米国のアーカンソー小児病院から受け入れ可能の連絡を受けた。だが、米国では保険適応がないため、移植手術のための費用が足りず、関係者らが「りくくんを救う会(公式HPはhttps://riku-kun.com、電話048・663・5155)」を発足し、1億6500万円を目標に支援活動を行っている。

 りく君は次に発作が起きると救命は不可能とも言われており、年内の渡航を目指している。現在では目標額まであと約6500万円と迫っているが、一刻も早く手術を受けられるように、加藤はJリーガーの忙しい合間をぬって、支援を呼びかけている。

 加藤は自身の息子がりく君の父親にサッカーを習っており、積極的な支援をこれまでも行っている。18日の日中はNACK5スタジアム大宮で「2018大宮アルディージャファンフェスティバル」が開催されたが、加藤がチームの選手会に提案し、会場でMF三門、茨田らの協力も仰ぎ、募金活動も行われた。「補助人工心臓をつけられないりく君には、日本で移植待機をする時間がない。助けたいし、自分ができることをやっていきたい」と加藤。さらなる支援を続けるとともに、多くの人への協力を呼びかけた。

サッカー

×