元ヴェルディ川崎の名GK藤川孝幸氏、56歳で死去 末期の胃がんで闘病も力尽く

スポーツ報知
4月に十勝スカイアースの新体制会見に出席した藤川孝幸氏

 元ヴェルディ川崎(現東京V)GKで、社会人クラブチーム「北海道十勝スカイアース」の代表取締役社長を務め、胃がんで闘病中だった藤川孝幸氏が15日に死去したことが20日、発表された。56歳だった。

 同チームの公式サイトに訃報が掲載され、「弊社 代表取締役社長 藤川 孝幸 儀 平成30年11月15日 永眠いたしました ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます」と報告。「故人の遺志により 葬儀は近親者にて相済ませました」とし、「後日『お別れの会』を執り行う予定ですが 日時・場所の詳細につきましては追ってご案内申し上げます」とした。

 藤川氏は昨年12月、背中に激痛を覚え都内の病院で診察。余命3か月から半年の胃がんと診断された。今年4月に帯広市内で行われた新体制発表会見では「ステージ4以上の末期だった」と告白。今年1月に入院していた際も病室で新戦力補強の話を進めるなどチームに尽力し、「今後も毎週治療に通うことになる。ずっとサッカーをやってきたので、日本スポーツ界に貢献して、何か形を残したい」と強い思いを口にしていた。

 ◆藤川 孝幸(ふじかわ・たかゆき)1962年10月10日、神奈川県生まれ。80年から読売クラブに所属し、主に第2GKとして黄金期を支えた。Jリーグ通算26試合出場。95年に現役を引退し、翌年から指導者に転身。V川崎、神戸、仙台、C大阪、福岡でGKコーチ。甲南大、静岡FC、国際武道大では監督を務める。2017年から「北海道十勝スカイアース」代表取締役社長を務めた。184センチ。

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