【C大阪】今季限りで退任発表の尹晶煥監督が思いを吐露「来年はさらに良くなると思ったけど…」

スポーツ報知
退任発表から一夜明け、笑顔で練習を指揮した尹晶煥監督

 今季限りでの退任が決まったC大阪の尹晶煥監督(45)が20日、大阪・舞洲での練習を終えて取材に応じた。

 クラブが19日、2年契約の満了に伴う退団を発表。尹監督は「仕方ない部分もある。そういう世界なので…。クラブの判断を大事にしないと。やりたくてもやれるところではない。仕方ない」と無念さを募らせた。

 退任の理由については「僕が言うと言い訳になる」と詳細は明かさなかったが「クラブ的には『今年は4冠を目指す』と言っていた。それが達成できなかったところがクラブ的には良くなかったのかな…。何とも言えないけど…」と、ACL、ルヴァン杯、天皇杯、リーグで無冠に終わったことを悔やんだ。

 昨季は監督就任1年目にして、ルヴァン杯と天皇杯の2冠を達成した。ハードワークを掲げたスピード感あふれるサッカーでクラブに初タイトルをもたらしたが、今季はカップ戦で早々に敗れ、リーグでも2試合を残して8位と思うように結果を残せなかった。主力にけが人が相次いだのも大きかったが「他の選手が頑張ってくれた。前半は良い結果を残していたけど(W杯による)中断明けからなかなか勝てず、チームをまとめられなかった。自分の責任だった」と中断明け後、ここまで18試合で5勝(7敗、6分け)しかできていないことを反省した。

 さらに「残念なのは去年良い雰囲気で良い成績を残せて、翌年はもっと強くというところもあった。それを選手たちは乗り越えてくれたし、来年はさらに良くなると思っていたけど…。チーム作りには時間がかかる。今年は我慢して来年は自信を持って戦えると思っていた。でもこういう状態になってしまい、仕方ない」と志半ばでの退任に対する無念を漏らした。

 来季については「僕のことを必要としてくれるチームなら。韓国も日本もそう。チャンスがあれば海外でもチャレンジしたい」と国内外問わずオファーを受ける姿勢だ。この日の練習前のミーティングでは選手に向けて自ら退任を報告。C大阪の監督としては24日の柏戦(ヤンマー)、12月1日の横浜M戦(日産ス)の残り2試合となったが「頑張って勝ってくれたらありがたい。今までやってきたことをそのまま、最後まで戦いたいなと思います」と笑顔を見せた。

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