【仙台】シュミット、鹿島完封する! ベネズエラ戦で代表デビュー成長見せる!

スポーツ報知
横っ飛びでボールをキャッチするシュミット(カメラ・小林 泰斗)

 J1ベガルタ仙台は21日、ホーム最終戦となる鹿島戦(24日14時、ユアスタ)に向けて、仙台市・泉サッカー場で約2時間の練習を行った。16日のベネズエラ戦(1△1)で日本代表戦デビューを果たしたGKシュミット・ダニエル(26)はこの日早朝の飛行機で仙台に戻ると、休む間もなく練習に合流。日本代表正GKを目指して、石野智顕GKコーチ(42)とともに、全てのスキルのレベルアップ、197センチの長身を生かした無敵のハイボール処理を目指して鍛錬を続けていく。

 3度目の正直で197センチの大型GKがついに代表戦のピッチに立った。シュミットは、9月、10月の招集では試合に出られず、「Jリーグでもっと結果を残さないとピッチに立つ資格はない」と悔しさを練習、試合にぶつけてきた。

 代表戦デビューとなった16日のベネズエラ戦では、ピンチの場面は少なかったが、「ファーストプレーで良い判断、良い決断ができれば自分もやりやすくなる」と、初めてのA代表戦でも冷静にプレー。迫力のあるハイボール処理や、キックの精度の高さを発揮し、ビルドアップの面でも存在感を示した。

 21日は早朝の飛行機で仙台に戻り、チームに合流したシュミット。24日の鹿島戦へ向けて調整を進めた。この日は石野GKコーチの強烈なシュートをキレのある動きでキャッチ。すがすがしい表情で練習を終えた。

 日本を背負うGKを目指し、全てのスキルのレベルアップと共に、197センチの長身を生かしたハイボール処理において無敵の存在を目指す。「準備が良ければ100%負けない選手になれる。まだまだブラッシュアップできる」と石野コーチ。ポジショニング、空間認識能力の向上を意識し、日々練習に取り組んでいる。

 見据えるのは、2022年のカタールW杯だけでなく、その4年後、8年後も活躍できるGKだ。石野コーチは「選手の誰もが一度は立ちたい場所に立ち、世界は変わったと思う。代表定着、息の長い選手を目指して協力したい」と目を細めた。貪欲に求め続ける成長の先で、シュミットが世界に挑む日本の砦(とりで)となる。(小林 泰斗)

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