【柏】J2降格が決定…今季ACLプレーオフから出場で短いオフ、リーグ戦低迷立て直せず

スポーツ報知
J2降格が決まりサポーターに挨拶する伊東(左)らイレブン(カメラ・石田 順平)

◆明治安田生命J1リーグ第33節 C大阪0―3柏(24日・ヤンマー)

 J1柏は敵地でC大阪に3―0と大勝し勝ち点を36まで伸ばしたが、プレーオフ出場となる16位との勝ち点差が1試合を残して4となったため、J2降格が決定した。柏は10年以来9季ぶりのJ2となる。

 柏はW杯中断前は11位だったが、7月のJ1再開直後から4連敗すると、30節からも3連敗を喫した。下位チームが大幅に勝ち点を伸ばす中、ポイントを積み重ねらず。史上まれに見るハイレベルな残留争いで生き残れなかった。

 今季は監督交代も2度あった。3人目の指揮官となる岩瀬監督はこの日のC大阪戦が初陣で快勝したが、これまでの不振が響いた形となった。

 柏は昨年J1を4位で終え、12月23日の天皇杯準決勝で敗れ昨季を終えた。その後、J1・3位だったC大阪が天皇杯で優勝したため、ACLプレーオフ出場が今年元日に決定した。そしてオフは1か月も取れないまま、1月10日には新体制会見を行い、11日からキャンプ開始。さらに1月30日には今季初公式戦となるACLプレーオフに臨んでいた。

 J1ではここ数年、始動が他クラブより大幅に早くなるACLプレーオフに出場したチームが、その年のリーグ戦で低迷する傾向にある。昨季、プレーオフに出場したG大阪は16年11月末にJ1公式戦を終えたあと、約1か月空いた12月末に1試合だけ天皇杯を戦い2月上旬にはACLプレーオフを戦うなど、まとまったオフを取れなかった。結果的に後半戦は全く勝てず昨季は10位と低迷。16年に出場したF東京も年間9位。15年の柏も同年J1で年間10位だった。

 柏は前回のJ2降格後、1年でJ1に返り咲き、昇格即J1リーグ優勝の偉業を達成している。

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