大荒れ清水―神戸戦…ロスタイム19分、GK同点弾あり乱闘&ぶん投げあり スペイン紙も騒ぎを報道

スポーツ報知
清水ベンチと押し問答になる神戸イレブン。左端は止めに入るイニエスタ

◆明治安田生命J1リーグ第33節 清水3―3神戸(24日・アイスタ)

 明治安田生命J1リーグ第33節の清水―神戸(IAIスタジアム日本平)がJ史上に残る大荒れ試合となった。後半追加時間の表示は4分だったが、選手の負傷で試合が中断。その後なかなか試合終了の笛が吹かれず、後半ロスタイム14分には清水GK六反が同点ゴールを決めた。さらに乱闘&退場騒ぎもあり、結局18分50秒の追加時間で笛が吹かれた。

 激高した元ドイツ代表FWポドルスキを元スペイン代表MFイニエスタがなだめる場面もあったこともあり、この騒動はすぐにスペインのスポーツ紙「AS」も報道した。ただ、試合が「Kashima」(鹿島)と「Vegalta」(仙台)の試合と誤った解説がなされた上に、「レアンドロ(鹿島MFのことか?)が争いを始め、ポドルスキは取り乱した。イニエスタはキャプテンとしてチームメートを引き連れて、キャプテンとして仲間を救う仕事をした」などと事実とはやや異なる説明がつけられていた。ただ、この騒動がスペインでも注目を浴びたことだけは確かなようだ。

 ◆時系列での流れ

 ▽後半45分 ロスタイム4分の表示が出る。この時点で清水2―3神戸

 ▽ロスタイム3分19秒 清水DF河井と神戸DF橋本が接触。

 ▽同3分38秒 笛が吹かれ試合が止まる。頭部を負傷した河井は、担架で運ばれる

 ▽同8分1秒 試合が再開される。現役引退を表明している清水MF兵働が途中出場する

 ▽同8分30秒 神戸GKが清水のシュートを抑えてキャッチする

 なかなか笛が吹かれず、神戸の選手にフラストレーションがたまり出す

 ▽同8分47秒 神戸FWポドルスキが清水DF立田と激しく接触。立田が倒れ、試合が止まる

 ▽同12分0秒 試合が再開される

 ▽同12分14秒 神戸GKが清水のシュートを抑えてキャッチする

 ▽同13分8秒 清水の攻撃で神戸選手に当たってゴールラインを割りCKに

 ▽同13分30秒 清水GK六反のヘディングシュートが決まり、3―3の同点に

 ▽同14分42秒 神戸FWウェリントンが清水MF石毛に激しく接触。ウェリントンにイエローカード。このプレーをきっかけに両チーム選手・スタッフが乱闘騒ぎに。イニエスタは興奮する選手らを引きはががそうとする。ポドルスキは清水ベンチ裏で相手スタッフらともめる。

 ▽同16分50秒 清水FKで試合が再開されようとするが、収まらないウェリントンが再び主審のところへ。抗議するウェリントンが2枚目イエローカードを受け退場に

 ▽17分12秒 ウェリントンをなだめようとした清水GK六反が投げ飛ばされる。

 ▽18分45秒 兵働が感慨深げに一度天を見上げてからFKを蹴る。神戸DFがクリア

 ▽18分50秒 試合終了の笛が吹かれる。神戸選手は主審を取り囲み、猛抗議。サポーターからも審判団に大ブーイング

 神戸選手がサポーターのところへあいさつ。サポーターからは拍手が送られ、イニエスタ、ポドルスキともに最後まで声援を送り続けたサポーターに向けて力強い拍手をしていた

サッカー

×