【仙台】ホーム最終戦で鹿島に完敗

スポーツ報知
前半34分、鹿島・昌子(中央)に先制ゴールを許し、肩を落とす仙台イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第33節 仙台0―3鹿島(24日・ユアスタ)

 J1ベガルタ仙台は、ホーム最終戦で鹿島に0―3の完封負けを喫した。

 前半は、アンカーのMF椎橋慧也(21)とインサイドハーフのMF奥埜博亮(29)、MF野津田岳人(24)の中盤3人を起点に押し込む時間も作ったが、同34分にセットプレーから鹿島の日本代表DF昌子源(25)に先制点で流れを持っていかれた。同39分には右サイドの要・DF蜂須賀孝治(28)が負傷交代のアクシデント。後半にも2点を失い、試合を決められた。

 10日の広島戦で鼻骨を骨折した椎橋はフェースガードをつけて出場も、「つけているとやっぱり邪魔だった」と、前半の途中で脱ぎ捨て奮闘。中盤の底で鹿島の攻撃を食い止め、布陣のバランスを支えていたが、1点を追いかける後半22分に交代。3バックの左にDF永戸勝也(23)、アンカーにDF板倉滉(21)を置いて攻勢を強めようとしたものの、これが裏目に出た。守備のバランスを欠いて、後半25分と30分に立て続けにあっさり失点。板倉は「自分が中盤でボールを奪われたらピンチになるのは当然…」と肩を落とした。

 リベンジのチャンスはまだ、ある。天皇杯の準決勝(12月5日、ユアスタ)で山形に勝利し、鹿島が浦和戦(カシマ)で勝てば、決勝戦(同9日、埼スタ)で鹿島と再び相まみえる可能性がある。日本代表GKシュミット・ダニエル(26)は「リーグ最終戦の神戸戦(同1日、ノエスタ)で勝って流れに乗って、天皇杯に臨みたい」と意気込んだ。目標のファイナリスト、悲願の初タイトルへ、最後まで前を向く。(小林 泰斗)

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