浦和MF宇賀神が地元の埼玉・戸田市でフットボールスクール開校「1人でも多くのプロサッカー選手を戸田市から」

スポーツ報知
埼玉・戸田市にオープンさせたフットサルコートで始球式を行う浦和MF宇賀神友弥

 J1浦和のMF宇賀神友弥(30)が29日、埼玉・戸田市で、屋内フットサルコート「ウガジン・エスフォルソ・プレース」(戸田市南町10―13)とフットボールスクール「エスフォルソ・フットボールスクール」をオープンさせる事を記念した式典が行われた。

 宇賀神がフットボールスクールとフットサル場を作ろうと思ったのは2年前だったという。

 「ルヴァン杯で初めてキャプテンマークを(腕に)巻いて出た時、浦和レッズの下部組織出身の選手がキャプテンマークを巻く責任感などを感じた。それまでは自分がサッカー選手としてやっていくことで必死でしたけど、周囲を見ないといけないと思いました。自分の原点はどこ?と考えた時、やはり地元の戸田市かなと。サッカーの現状はと言うと、戸田市出身のプロサッカー選手は自分1人しかいない。盛り上げたいと思いました。サッカー人口を増やすことが戸田市を盛り上げると思う。戸田市から1人でも多くのプロサッカー選手を輩出していです」。

 NPO法人「Effort&Dream」を設立し、戸田市の菅原文仁市長とも話し合いの場を持った。「戸田市内でボールを蹴ることができる公園は3か所しかないと聞きました。自分がサッカーができる場所を作れたらいいなと思いました。市長さんもスポーツで戸田市を盛り上げて行きたいとおっしゃっていました」。フットサルコートは12月2日にオープンし、フットボールスクールは同3日に開校する。フットサルコートは屋内で、観戦スペースも整っている。「親御さんが、子供がサッカーをしている姿をくつろいで見られる。そこがこだわったところです」と言う。

 フットサルコート、フットボールスクールの名前にもなっている「エスフォルソ」はポルトガル語で「努力」を意味する。宇賀神は浦和のユースからトップチームに昇格できず、流通経大から入団。昨年は日本代表にも選出されるまではい上がってきた。「自分の人生を表した言葉。子供たちには夢に向かって努力して欲しいなと思います。サッカーというチームスポーツでは人間力が育まれていくと思う。将来、戸田市はサッカーが強いね、戸田市の人は素晴らしいよね、と言ってもらいたいですね」。今後、フットサルコートも増やしていきたいという。

 式典には菅原市長も駆けつけ、「宇賀神さんから『地元に貢献したい』と言ってもらい、心から喜ばしかったです」などとあいさつした。宇賀神は「子供たちが走り回っている姿を見られてすごくうれしいです。たくさんの人に助けてもらい、最高の場所ができた」と招待したスポンサー関係者らに感謝していた。

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