【浦和】今季引退の平川が指導者の道へ セレモニーでは同期の坪井からの花束に号泣

スポーツ報知
浦和MF平川

◆明治安田生命J1リーグ 第34節 浦和3―2F東京(1日・埼玉スタジアム)

 浦和は1日、ホームで最終節をF東京と戦い、3―2で勝利した。前半9分に今季リーグ戦初先発のFW李忠成が今季2点目で先制。後半1分に追いつかれたが、同3分に今季リーグ戦初先発した明大卒ルーキーMF柴戸海がプロ初得点で勝ち越し、同23分には再び、FW李が加点。同42分に1点を返されたが、3―2で逃げ切り、5位に浮上して今季のリーグ戦を終えた。

 試合後には、今季限りで引退する浦和一筋17年のMF平川忠亮の引退セレモニーが行われた。2002年同期入団のJ2山口DF坪井慶介がサプライズ登場し、花束を渡されると、平川は号泣。その後の胴上げでは、背番号の「14」にちなみ、14回宙を舞った。

 平川は「小さな頃からとにかくサッカーが好きで暇があればボールを蹴っていたのをよく覚えています。そんなサッカー少年がいつからかプロサッカー選手になりたいと夢を持ちました。高校、大学と素晴らしい仲間に出会い、よりサッカーに真剣に取り組むようになり、夢に一歩ずつ近づくことができました。そして大学を卒業して夢が叶いました。夢を叶えてくれたのは浦和レッズでした。2002年に加入してから17年とても長い期間、在籍させて頂きました。この17年のキャリアは自分の想像をはるかに超えるものであり皆様の支えがあったからこそだと思っています。ファン、サポーターの皆様をはじめホームタウン、パートナー企業、後援会の皆様など浦和レッズに関わる全ての皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。今日、この日のために多くの友人も集まってくれました。ありがとうございます。そして一番近くで支えてくれた家族、両親、本当に感謝しています。そして、ここまで一緒に戦ってきてくれた選手たち、OBの方々、皆さまの助けがあったからこそと思っております。自分を信じてパスを出してくれた仲間、自分のクロスを信じてゴール前に走り込んでくれた仲間、自分のミスを何度もカバーしてくれた仲間、数多くの仲間に助けられ、ここまでこられました。スタジアムには、いつも数多くのサポーターがホーム、アウェー、どちらでも駆けつけ、一緒に戦ってくれました。今まで指導してくださった監督、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、クラブスタッフ、本当に多くの多くの方に助けられました。この浦和レッズというチームは関わるすべての人たちの大きな愛によって成り立っていると思います。そのなかで一緒にプレーできたのは誇りです。目の前にある数々のタイトルも皆様の愛があったからこそだと思います。本当にありがとうございます。まだ夢は終わりません。次の夢は指導者になり、このピッチに戻ってくることです。今まで以上に厳しくつらい道のりになるとは思いますが、また夢に向かって一歩ずつ頑張って行きたいと思います」などとあいさつした。今後はクラブに残り、監督、コーチを目指す。

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