【仙台】奥埜、仲間がつないだチャンス生かす「クラブの歴史に名を刻みたい」9日天皇杯決勝

スポーツ報知
気合の入った表情で練習に励む奥埜(カメラ・小林 泰斗)

 J1ベガルタ仙台は、9日の天皇杯決勝・浦和戦(午後6時、埼スタ)に向けて6日、仙台市・泉サッカー場で練習を行った。リーグ最終節の神戸戦(2●3)で退場となり、5日の準決勝の山形戦(3〇2)は出場停止となっていた3人主将の一人・MF奥埜博亮(29)は、仲間がつないだ決勝戦のチャンスへ、「初優勝を決めて、このメンバーでクラブの歴史に名を刻みたい」と闘志を燃やした。

 モンテディオ山形とのみちのくダービーの激闘から一夜明けたこの日、明るい表情の仙台イレブンが今季ラストゲームへの準備を進めた。再び試合出場の機会を得た奥埜は「準決勝で力になれず悔しかったけど、またもう一度みんなと試合ができる。練習から楽しんで、試合に向かっていきたい」と意気込んだ。

 クラブ初の決勝進出を決め、開幕前に掲げた「カップ戦・決勝進出」の目標を達成。次は悲願の初タイトル獲得へ挑む。「優勝したい。自分たちがやってきたことを出す。それを一番に考えて浦和戦に臨む」と奥埜。今季は中盤の要の一人として、リーグ戦27試合に出場し、チームに力を尽くしてきた。今年のラストゲーム。仲間のために、勝利のために、大一番のピッチを駆ける。(小林 泰斗)

 ◆渡辺監督手応え「チーム一つ」

 決勝へ向けてチームの雰囲気は最高潮だ。渡辺晋監督(45)は、「リーグ戦の終盤は苦しんだが、みちのくダービーに向かう前に、チームは一つになれたと感じた。間違いなく良い雰囲気」と声を弾ませた。浦和とは今季2戦で1分け1敗も、指揮官は「試合内容は悪くなかった。押し込む場面も作れたし、自分たちの狙いも表現できていた」と手応えを話した。7日と8日は非公開練習とし、決戦に備える。

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