【仙台】ジャーメイン「日本一には縁がある」高校&大学で4度経験…9日天皇杯決勝

スポーツ報知
気合の入った表情を見せるジャーメイン。天皇杯4戦連続ゴールを狙う

 仙台悲願の初タイトルへ。ルーキーが勝利の鍵を握る。渡辺晋監督(45)から「(チームで最も)勢いのある選手」と期待を寄せられているのが、FWジャーメイン良(23)だ。浦和との天皇杯決勝戦(9日午後6時、埼玉スタジアム)で天皇杯4戦連続ゴールを狙う快足ルーキーは、「体のキレは良い感じ。とにかく積極的にゴールへ向かいたい」と意気込んだ。

 日本一に縁のある男だ。流経大柏高時代は3年時に、世代最高峰リーグの高円宮杯U―18プレミアリーグで日本一の栄冠に輝いた。流経大時代には1年時に、総理大臣杯と全日本選手権を制覇。4年時にも同選手権で優勝。アマチュア時代に4度の日本一を経験した。ジャーメインは「アマとプロでは大きく違いますけど、日本一には、何か縁というモノがあるかなと思います。ここまできたら本当に優勝したい」と闘志を燃やした。

 強心臓のルーキーは大一番で力を発揮してきた。天皇杯の4回戦・横浜M戦(3〇2)でゴールを決め、準々決勝の磐田戦(1〇1PK4―3)では後半41分に同点弾でチームを救った。準決勝の山形戦(3〇2)では先制ゴールと2アシストで全得点に絡む活躍を見せた。指揮官は「ジャーメイン“可”から“良”になった。次は“優”になって欲しい」と大学成績評価基準と名前をもじったジョークを交えながら、「調子に乗らせて、思いっきりやらせたい」と期待を寄せた。

 クラブ初の決勝進出を果たし、頂点まであと1つ。「僕はFWとしてゴールを常に狙い続ける。仙台の初タイトルに貢献したい」と背番号19。迷いの無いシュートでネットを揺らし、プロの世界でも頂きをつかんでみせる。(小林 泰斗)

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