【札幌】ペトロ監督、3冠宣言「カップ、天皇杯でも結果を」就任1年目で最優秀監督賞

スポーツ報知
壇上で驚いた表情を見せる札幌・ペトロヴィッチ監督

 J1北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)が7日、来季の「3冠獲り」を宣言した。就任1年目でJ1でのクラブ最高となる4位へと導いたことが評価され、この日、Jリーグが発表した2018年シーズンの優秀監督賞を初受賞した。札幌指揮官としても初の栄誉に輝いたペトロヴィッチ監督は、今年逃したACL出場権を獲得すべく、2019年はリーグ戦に加え、ルヴァン杯と天皇杯でも結果を求めていくことを誓いに立てた。

 初めてのJリーグ優秀監督賞受賞に、ペトロヴィッチ監督は目を丸くし、両手を挙げて喜びを表現した。「本当に驚いている。私はベストな監督じゃない。選手、スタッフが導いてくれた結果。みんなの支えなしでは選ばれなかった」。2006年から広島、浦和を率いた際にもなかった栄誉を、札幌1年目で手中に収め、そう感謝の思いを口にした。

 7日は札幌市内のホテルでスポンサーなどを招いて「感謝の集い」が行われた。チームとして今季最後となる公式行事を終え、ペトロヴィッチ監督の目は、来季の更なる高みへと向けられた。「今年はリーグ戦に重きを置いたが、2019年はカップ戦、天皇杯でも結果を求めていきたい」と明言した。3位以内に与えられるACL出場権は、4位に終わり獲得できなかった。その悔しさを晴らすべく、3大会全て、取りにいく。

 今年のルヴァン杯は1勝5敗でグループ最下位に終わった。リーグ戦とターンオーバーを敷いて臨むも、結果は出せなかった。優勝すればACL出場が決まる天皇杯も、メンバーを大幅に入れ替えて臨んだ4回戦で磐田に2―4で敗れ、道はついえた。2年目の来季も日程と選手の状態を考慮して戦っていくことにはなるが、「目の前の一戦一戦に全力を尽くす」という基本スタンスをより貫き、全公式戦に挑む。

 ペトロヴィッチ監督は8日に札幌をたち、1月上旬予定のチーム始動までオフに入る。「北海道の素晴らしいサポーターや様々な方々の後押しがあって、今年は頑張れた。気さくで優しい人の多い、大好きな北海道で、来年もいい1年を送りたい」。2年目の来季を更に充実したシーズンにすべく、つかの間の休息を取る。(砂田 秀人)

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