【C大阪】退団の茂庭がセレッソ最終戦で胴上げ

スポーツ報知
C大阪での最終戦に出場したC大阪の(右から)茂庭と酒本

◆関西ステップアップリーグ2018 C大阪3―0関西学生選抜(8日・C大阪舞洲ヤンマー桜グラウンド)

 今季限りでC大阪を退団する元日本代表DF茂庭照幸(37)が、同じく退団のDF酒本憲幸(34)とともに、チームでの最終戦となる「関西ステップアップリーグ2018」で先発出場した。キャプテンマークを巻き、後半39分に交代するまでCBでプレー。大きな声を出し、ともにCBを組んだ練習生にも身ぶり手ぶりを交えて指示を送るなどの熱い姿も見られた。前半42分には自らPKを決め、節目の試合に花を添えた。

 交代の際にはこの試合のために駆けつけたFW柿谷、MF山村らがベンチ前に花道をつくりお出迎え。試合後にはイレブンによる胴上げと、集まったたくさんのサポーターによる胴上げも行われ「ビックリしました。胴上げまでしていただいて…。愛されているなと思いました」とうれしそうな表情を浮かべた。10年に移籍してから、バンコク・グラス(タイ)に移籍した14年を除き、C大阪で過ごした8年間を「2010年に来て、当時はどん底からのスタートだった。でもこのチームに生かしてもらったし、自分の価値を上げてもらった。非常に感謝しています。セレッソの歴史の中でチームに貢献できて、ビッグクラブに自分の名前を刻めたかな。誇りに思います」と胸を張って振り返った。

 チームでの思い出については、昨季初タイトルを獲得したルヴァン杯を挙げ「決勝でのチームのプレーには心を動かされました。人の心を動かすのって簡単なことじゃない。セレッソの試合の中でもトップクラスの人の心を動かす試合でした。一番印象に残っています」と話した。

 桜戦士としての最終戦には約900人のサポーターが集まり、スタンドには「花は桜、漢は茂庭」などと書かれた大きな横断幕も掲げられた。そんな中「どんなに苦しくてもいいから、最後は勝って終わろう。ゼロに終わろう」という目標の通りの完封勝利。「最高の試合になりました。いつも皆さんの声は届いていました」と応援に感謝した。

 今後については未定ながらも「やれる限りはやります。今日も体は動いたし、やれる自信はあるかなと思います」と現役続行を希望し、カテゴリーを問わずオファーを待つ構えだ。今季はリーグ戦での出場はなかっただけに「試合に出たいです。試合をやってダメなら辞める、そういう格好ですね。中途半端な気持ちではいけないし、やるからには全てをささげるつもりです」と気合十分だ。将来的には「次は監督、コーチだと思うので、頑張ってライセンスを取りたい」と古巣に指導者として帰ってくることを目標に掲げた。

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