【C大阪】酒本がラストマッチ 今後は「これだと思うものを決めて進みたい」

スポーツ報知
C大阪での最終戦後にチームメートから胴上げされる酒本

◆関西ステップアップリーグ2018 C大阪3―0関西学生選抜(8日・C大阪舞洲ヤンマー桜グラウンド)

 今季限りでC大阪を退団するDF酒本憲幸(34)が、DF茂庭照幸(37)らとともに、チームでの最終戦となる「関西ステップアップリーグ2018」で先発出場した。前半35分には「方向を決めて蹴りました」とPKで先制点を挙げ、笑顔でガッツポーズ。当初の予定をオーバーする後半39分まで右SBで元気にプレーし、最後はFW柿谷ら後輩たちに花道と背番号である20回の胴上げで送り出され「胴上げは初めてだったので気持ち良かったです。寒い中、多くの人が来てくださってうれしかった。勝てて良かったのが一番。家に帰ってゆっくりかみしめたい」と穏やかな表情で話した。

 和歌山・初芝橋本高から2003年に入団して以来、チームがJ2に降格していた期間も含めて、16年間C大阪一筋で戦ってきた。思い出のひとつとして、昨季念願の初タイトルを含む2冠を獲得したことを挙げ「ほんまにタイトルが存在するのかと思った時もあった。最後に取れてほんまに良かった。うれしかった。今までとうれしいの感じが違って、鳥肌の立つようなしびれるようなうれしさだった。うれしさの中では飛び抜けてうれしかった」と“うれしい”という言葉を何度も口にして、当時の感動を表現。クラブに対しても「何もかもと言っていいほど学ばせてもらった」、サポーターに対しても「自分の親みたいな感覚で成長させてもらった」と感謝の気持ちも忘れなかった。

 今後どうするかについては、日々いろんな感情が浮かび葛藤している状態だという。「辞める辞めないとかが日によって違うというか、この気持ちで勝負できるのかというところと、今辞めた方がきれいじゃないかとも言われたり…。でも引退して後悔するなら…という葛藤もある」と悩める胸中を明かし「これやと思うものを自分で決めて進みたい」と時間をかけて、あらゆる可能性を探っていくつもりだ。C大阪への将来的な復帰については「戻ってこられるなら助かります」とチームへの愛も口にした。

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