【磐田】小川航基、残留決定弾!崖っぷちジュビロ救った

スポーツ報知

◆J1参入プレーオフ決定戦 磐田2―0東京V(8日・ヤマハ)

 J1ジュビロ磐田FW小川航基(21)が決勝の先制PK弾を決め、J1残留に導いた。公式戦6戦ぶりに先発すると、前半41分にPKを獲得。フル出場し、攻守に渡り体を張った。今季わずか1得点とリーグ戦は不本意に終わったが、東京五輪世代のエース候補は、今季最後の試合で結果を出した。

 頭は冷静だった。前半41分のPKを蹴る直前、小川航は一瞬空を見上げた。「広島戦では右に蹴った。相手はビデオを見て僕を研究していると思った」。J初ゴールとなる決勝PK弾を決めた第31節広島戦(3〇2)の記憶を思い出し、ゴール左に蹴った。相手GKの逆を突き、先制。とびっきりの笑顔が弾けた。

 公式戦6戦ぶり先発。自らチャンスをつくった。MF山田のスルーパスに反応。全速力でゴール中央のスペースに走り込むと、相手GKが思わず体をぶつけてきた。倒れPK獲得。「山田さんが出すだろう場所へ走った」。フル出場し、最後は両腕を天に突き上げた。

 今季リーグ戦はわずか1得点で「POまでいってしまい、納得できるシーズンじゃない」と話した。11月にU―21日本代表へ召集され、ドバイカップに出場。初戦のウズベキスタン代表戦で2得点を決めると、次戦のクウェート戦でもゴールを決め東京五輪世代でも存在感を示した。だが、「自分はもっとやれるはず」と悔しさの残るシーズンだった。

 昨年6月、U―20W杯(韓国)にともに出場したフローニンゲン(オランダ1部)MF堂安律はフル代表に定着。10月のウルグアイ戦で代表初ゴールも決めた。同W杯で左ひざを大ケガした自身とは大きな差がついた。だが「あいつの活躍はモチベーションにはなる。でも、気にしすぎてもいけない」。自らのゴールで守り抜いたJ1の舞台で、来季こそ飛躍を遂げる。(山田 豊)

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