Jリーガー量産!大阪・興国高で5選手の合同会見開催 DF起は家族に感謝の涙

スポーツ報知
Jリーグ内定合同記者会見に出席した興国高校の(左から)石尾、起、村田、中川、内野監督

 大阪・興国高からJリーグに内定した5選手の内定者合同記者会見が19日、大阪市内の同校アリーナで盛大に行われた。会見には同校サッカー部から山口に内定したDF起海斗(3年)、岐阜に内定したFW村田透馬(3年)、愛媛に内定したFW中川裕仁(3年)、C大阪U―18から金沢に入団するDF石尾崚雅(りょうが、3年)が出席。C大阪U―18からC大阪に進むDF瀬古歩夢(3年)はU―19日本代表のブラジル遠征中のため、ビデオレターでの参加になった。

 同校サッカー部は全国大会の出場経験はないものの、2年連続で3選手がJリーグ入りするなど、近年多くの選手をJリーグに送り出している。今夏に岐阜から神戸に移籍し、元スペイン代表MFイニエスタと息のあったプレーを見せたFW古橋亨梧(23)も卒業生の1人。草島葉子理事長は「古橋選手はイニエスタと一緒にプレーできるようになった。興国のサッカー魂が奇跡の成長を遂げています。この中にも侍ブルーのユニホームを着てくれる子がいるんじゃないかなと思います」と新たに旅立つ5選手にも大きな期待を寄せた。

 それぞれのチームの強化担当者も同席して行われた会見では、選手の個性も垣間見えた。家族への思いを聞かれた際、DF起はあふれる気持ちを抑えることができず、思わず涙。「いろいろあったけど、いつも応援してくれたし、試合でうまくいかなくて凹んで帰って来てもそれに気付いて励ましてくれたりした。中高と手がかかったと思うけど、感謝しかないです」とひとつひとつ言葉を選びながら、感謝の思いを口にした。そして「ファンに愛される選手になり、日本を代表するプレーヤーになりたい」とプロでの活躍を誓った。

 抜群の俊足を誇るFW村田は「見ている人が楽しめるようなプレーをして得点を取れるように、日本代表になれるように頑張りたい」と憧れているというブラジル代表FWネイマールばりの“魅せる”サッカーを目標に掲げた。C大阪のU―18に所属していたが、高校途中から興国サッカー部に加わったFW中川は「1年目から試合に絡んでチームに貢献したい」と気合十分に話した。

 興国高に通いながら、C大阪U―18に所属しているDF石尾は、今季U―23の一員としてJ3の22試合に出場し1得点を記録。力強いプレーが関係者の目に留まり、金沢入りすることになった。下部組織から所属したチームを出ることになるが「開幕からスタメンを勝ち取って、来年のU―20W杯に出られるように頑張ります」と気持ちを新たにした。またブラジルからのビデオレターで登場したDF瀬古も「興国で学んだことを生かして、トップの試合に多く関われるように頑張っていきます」と気合十分。

 会場には同校のアスリートアドバンスコースに通う、さまざまな部活の学生が集まり熱気に包まれた。最後はグラウンドで胴上げが行われるなど、Jリーガーとなる選手たちを華やかに送り出し、主役となった4人も笑顔を見せていた。

サッカー

×