【高校サッカー】尚志、猛攻しのぎ逃げ切り4強 準決は58年ぶり東北対決

スポーツ報知
前半22分、尚志・染野(右)がゴールを決める(左は帝京長岡・長渡)

◆第97回全国高校サッカー選手権 ▽準々決勝 尚志1―0帝京長岡(5日、等々力競技場)

 瀬戸内(広島)はMF吉田寛太(3年)の決勝ヘッドで日本航空(山梨)を1―0で撃破。初出場での4強入りは09年度大会で初優勝した山梨学院大付以来で、史上11校目の初出場Vへ前進した。初出場&選手宣誓チームの優勝なら史上初。昨年度準優勝の流通経大柏(千葉)は秋田商(秋田)を1―0で破った。2大会ぶりの王座奪還を目指す青森山田が2―1で矢板中央を下し、尚志(福島)は帝京長岡(新潟)に1―0で勝利。12日の準決勝では1960年度以来58大会ぶりの東北勢対決が実現した。

 耐えてつかんだ勝利だ。尚志が帝京長岡に1―0で勝ち、過去最高成績に並ぶ4強入り。前半22分にFW染野が決めた1点を守り抜いた。後半のシュート数2本に対し、相手は9本。個人技がある相手に押し込まれたが、仲村浩二監督(46)は「いい試合とは思わないけど、うまいサッカーより勝ちにこだわろうと話していた」。後半途中からボランチを1人増やして3人にするなど対応し、体を張って相手の攻撃をはね返し続けた。

 12日の準決勝は青森山田と激突する。準決勝での東北対決は、1960年度大会(遠野1―0秋田商)以来58大会ぶりだ。青森山田について「強さとうまさを兼ね備えていて、クレバーなチーム」と警戒する仲村監督だが、「東北新人戦や、セカンドチームはプリンスリーグ東北でやっている。苦手意識はない」とキッパリ。東北対決を制し、初の決勝進出をつかみ取る。(有吉 広紀)

 ◆帝京長岡、新潟初4強逃す シュート13本の猛攻も実らず完封負け。新潟県勢初の4強入りを逃した。前半22分にDFのパス回しを奪われて失点し、古沢監督は「会場の雰囲気にのまれてミスはあったけど、よくやってくれた」。スタメン6人の2年生が活躍。大会4得点のFW晴山は「点を取り切れず力不足です。勝ちきれるチームを作って、戻ってきたい」と力を込めた。

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