【高校サッカー】青森山田、56大会ぶり東北対決の準決勝も「平常心」

スポーツ報知
青森出身の横浜C・下平ヘッドコーチ(左)から激励を受けた青森山田・黒田監督

 全国高校サッカー選手権は12日、埼玉スタジアムで準決勝(午後12時5分開始)が行われる。尚志(福島)と青森山田(青森)の対戦は、1960年度の遠野対秋田商以来58大会ぶりの東北対決となる。2年ぶりの日本一を目指す青森山田は尚志戦で完封勝利を狙う。

 青森山田はこの日、横浜市内のJ2横浜Cのグラウンドで練習。ミニゲーム、PKなど約2時間汗を流した。今大会3試合は10人で11得点を決めている青森山田の黒田剛監督(48)は「誰でもどこからでもいいから点を取る。平常心で臨みたい」と闘志を燃やした。

 練習中には、元J1柏監督で横浜Cの下平隆宏氏ヘッドコーチ(47)が激励。青森出身で、10数年前から親交が深い黒田監督と談笑し、「東北対決は楽しみ。青森山田は個の能力も高いし、ぜひ優勝してほしい」と熱い期待を寄せた。

 5日の準々決勝で矢板中央(栃木)に2―1で勝利。準決勝までの中6日は雪深い青森には帰らず、静岡・御殿場市内で調整した。練習後は毎日温泉に入ってリフレッシュ。J1札幌内定のMF檀崎竜孔(3年)は「気持ちも体もリフレッシュできた」と体調は万全だ。

 矢板中央戦での接触プレーで軽い脳しんとうを起こしたGK飯田雅浩(3年)は「痛みはない。あと2試合、必ず無失点に抑える」。昨年2月の東北選手権新人戦で勝利している尚志戦へ、檀崎は「先制点を取って失点ゼロで勝って、必ず優勝したい」と力を込めた。(星野 浩司)

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