【金沢】期限付き加入の小松蓮「東京五輪に向けての移籍に」新体制発表

スポーツ報知
ガッツポーズする金沢の(前列左から)大石、小島、西川GM、田端強化部長、クルーニー、高橋通訳(後列左から)石尾、小松、長谷川、新井、後藤

 J2ツエーゲン金沢が11日に金沢市内で新体制発表を行った。世代別日本代表にも選ばれ、J1松本からの育成型期限付き加入が10日に決まったFW小松蓮(20)が“金沢経由東京五輪代表行き”を誓った。新加入9人のうち、FW窪田稜(18)は体調不良のため欠席。この日は今季の開幕カードが発表され、2月24日の開幕戦はアウェー・栃木戦(栃木)に決定。ホーム開幕戦は3月17日の町田戦(石川西部)となった。

 マイクを握った小松は、来たるべきシーズンが待ちきれないかのように目をぎらつかせていた。「ゴール前でボールを持ったらゴールを狙うのが僕のスタイル。とにかく点を取りに行く」と、若きFWは威勢良く抱負を述べた。

 そう語るにふさわしい実績を持つ。東京五輪世代でもある小松は、昨年1月に開催されたU―23(23歳以下)アジア選手権で、森保一監督(50)率いるU―21日本代表に招集され、2試合に先発出場した。ただ昨季J2だった松本では、公式戦出場なし。チームは優勝してJ1へ昇格したが、小松自身は悔しいルーキーシーズンだった。

 だからこそ「若い選手が活躍しているのを見ていた」という金沢へ。「東京五輪に向けての移籍にしたい。とにかく試合に出て結果を残す」と小松。さらに「ゴールを量産してJ2得点王になるくらいに活躍できれば、東京五輪への可能性も高まってくると思う。日々努力したい」と力を込めた。

 小松と同い年で、J2新潟から期限付きで加入したDF長谷川巧(20)も、思いは同じだ。世代別日本代表経験があるだけに「まず金沢で結果を残す。そうなればおのずと代表も近づいてくると思う。まずはチームに貢献したい」。

 田端秀規強化部長(48)は「柳下(正明)監督の掲げる、自ら仕掛けてボールを奪いゴールを奪うアクションサッカーを十二分に発揮できる選手を獲得した」とチーム編成に自信を見せた。3季目の指揮を執る柳下監督のもと、J2でチーム初の1桁順位を狙う。(三須 慶太)

 ◆小松 蓮(こまつ・れん)1998年9月10日、東京都生まれ。20歳。長野・諏訪FCから松本の下部組織で過ごし、産業能率大を経て2018年に松本へ加入。昨季の公式戦出場はなし。183センチ、77キロ。

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