【高校サッカー】青森山田、シーソーゲームからのPK戦制し2年ぶり日本一に王手

スポーツ報知
PK戦の末に決勝進出を決め、駆け出す青森山田イレブン

◆第97回全国高校サッカー選手権第6日 ▽準決勝 青森山田3(PK 4-2)3尚志(12日、埼玉スタジアム)

 準決勝2試合が行われ、1960年度の遠野対秋田商以来58大会ぶりの東北対決となった第1試合は、青森山田(青森)が逆転に次ぐ逆転の壮絶な試合を制し、尚志(福島)を下した。

 前半26分、尚志・染野唯月のゴールで折り返した試合は、後半に入り大きく動き出した。後半11分に、青森山田が檀崎竜孔のPKで同点に追いつくと、同18分、CKから三國ケネディエブスが決め逆転。しかし尚志は5分後に染野のゴールで追いつくと、同30分に染野のハットトリックとなるゴールで逆転した。

 このまま尚志リードで終わるかと思われた同42分、青森山田は小松慧の同点ゴールで追いつき、PK戦にもつれた。

 先攻の青森山田は2人目の三國が外し、再び追う展開に。しかし尚志は3人目の石川竣祐が外すと、続く4人目のフォファナ・マリックも青森山田主将のGK・飯田雅浩に止められ逆転。青森山田5人目の藤原優大が冷静に決め、決着がついた。

 青森山田の黒田剛監督は、「厳しい立ち上がりでしたが、何とか頑張りました。PK(の練習)は入念にやっていましたし、選手を信じるだけでした」と振り返り、決勝に向け「昨年の悔しい思いを背負い、ファイナリストとして恥ずかしくない試合をしたい」と意気込み。最後に好セーブをみせた飯田は、「課題の残る試合でしたが、決勝は青森、東北を代表した試合をしたい」と語った。

 14日に行われる決勝は、第2試合・瀬戸内と流通経済大柏の勝者と対戦する。

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