【仙台】ユース出身MF道渕が7季ぶり“復帰”「恩返し」誓う

スポーツ報知
活躍を誓うベガルタ仙台の(前列左から)マテ、兵藤、渡辺監督、飯尾、石原崇(後列左から)松下、道渕、照山、田中

 J1ベガルタ仙台は12日、仙台国際センターで新入団選手の会見と新ユニホームのお披露目を行った。約1000人のサポーターが見つめる中、J2甲府から加入したMF道渕諒平(24)は仙台ユースに在籍していた2012年度以来、7季ぶりの“復帰”。憧れのチームでのプレーに「タイトル奪取の目標に最大限貢献できるように努力して、恩返ししたい」と飛躍を誓った。

 1000人収容の会場は満席。観客の熱い視線を浴びた道渕が、故郷・仙台への強い思いをアピールした。中学1年でベガルタ仙台ジュニアユースに入団。高校でも同ユースに進むなど、6年間、ベガルタのユニホームを着てプレーをしてきた。「小学2年生の時に初めて会場で見て以来のベガルタのファン。『ミチ』と呼んでください」とあいさつ。サポーターから大きな拍手を浴びた。

 明大、甲府を経て7年ぶりに袖を通すベガルタのユニホーム。スピードを生かしたサイドからの攻撃力とパワーあるミドルシュートでチームを導く。「幼い頃から憧れていた」というホーム・ユアスタは、甲府時代の2017年に立った経験があるが、今季からはホームとして声援を一身に受ける。「仙台という土地も人も愛着がある。選手として戻って来られてうれしい。恩返ししたいし、強い責任感もある」と話した。

 仙台は昨季、天皇杯決勝で浦和に敗れ、悲願の初タイトルを逃した。試合を観戦し「悔しさを感じていた」という道渕にとって、最大の目標となるのが初タイトルだ。渡辺晋監督(45)が「今度こそエンブレムに星をつけられるようにしたい」と決意を示すと道渕は「目標に最大限貢献できるように常に努力したい」と応じた。新戦力が10人加入する激しいポジション争いを勝ち抜き、故郷で輝く一等星になる。(遠藤 洋之)

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