【高校サッカー】青森山田、DF三国&MF檀崎のJ内定コンビが有終飾る

スポーツ報知
流通経大柏のロングスロー対策の練習をする青森山田イレブン

◆第97回全国高校サッカー選手権 ▽決勝 青森山田―流通経大柏(14日・埼玉スタジアム2002)

 決勝は11大会ぶり2度目の頂点に挑む流通経大柏(千葉)と、2大会ぶり2度目の優勝を狙う青森山田(青森)が対戦。流通経大柏で鹿島内定のDF関川郁万(3年)は、青森山田で福岡内定のDF三国ケネディエブス(3年)との対決を制し、前年度準優勝の雪辱を果たす。青森山田は札幌内定のMF檀崎竜孔(3年)とDF三国が、3戦連続完封中の流通経大柏ゴールをこじ開ける活躍を誓った。

 青森山田のJ内定コンビが、高校ラストゲームで有終の美を飾る。2大会ぶりの選手権制覇を狙う決勝の相手は、準決勝まで3戦連続完封の流通経大柏。180センチの関川を中心とした鉄壁の守備に対し、DF三国は「関川は対人やヘディングが強いけど、絶対にゴールを決めたい」。2得点2アシストのFW檀崎は「自分たちのサッカーを貫けば勝てる。最後にいい結果で終えてプロの世界に行きたい」と力を込めた。

 この日は都内で約1時間、セットプレー対策を念入りに行った。流通経大柏とは昨年のプレミアリーグEASTで1勝1分けと好相性だが、相手は今大会4戦9得点のうちCKから3ゴール。関川は高2時に垂直跳び73センチを記録した空中戦で2得点と攻撃参加が持ち味だ。GK飯田雅浩主将(3年)は「ヘディングの高さは他のチームより警戒が必要。(関川を)フリーで跳ばせないようにマンマークして、何としても無失点で抑えたい」と完封を誓った。

 今大会4戦は11選手で14得点と選手層の厚さを見せつけてきた。黒田剛監督(48)は「ファイナルのピッチで大暴れして優勝したい」。16年度優勝時に裏方でチームを支えた長男・凱さん(20)がこの日、青森県内で成人式を迎え「タイトルをプレゼントするしかないでしょ」と誓った。(星野 浩司)

 ◆三国(みくに)ケネディエブス 2000年6月23日、東京都生まれ。18歳。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。青森山田中から青森山田高へ進学。小学校ではMF、中学はFW、高2の冬からDFに。U―19日本代表。6人きょうだいの次男で、兄・スティビアエブス(現・順大2年)は同高の16年度選手権優勝時のレギュラーメンバー。192センチ、80キロ。

 ◆檀崎 竜孔(だんざき・りく)2000年5月31日、宮城県生まれ。18歳。小1時にサッカーを始め、青森山田中から青森山田高に進学。1年時からベンチ入りし、16年度選手権優勝。18年のプレミアリーグEAST得点王(16点)。同年U―18日本代表。175センチ、65キロ。

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