【高校サッカー】流経大柏、DF関川の先制ヘッドも力尽く…

スポーツ報知
前半32分、ヘディングで先制ゴールを決める流通経大柏・関川

◆全国高校サッカー ▽決勝 青森山田3―1流通経大柏(14日・埼玉スタジアム)

 終了の笛が鳴ると、流通経大柏の関川は鼻の頭をつまんであふれそうな涙をこらえた。「頭が真っ白になって、何も思い浮かばなかった」。前半32分、右CKに頭で合わせ先制ゴール。その8分後に追いつかれると、後半途中からはセンターバックから2トップの右にポジションを変えて猛攻撃するも、及ばなかった。

 寮生は入学時から、毎月23日の“ふみの日”に両親へ手紙を送っている。父・能成(よしなり)さん(50)は、その内容に成長を感じてきた。痛めていた右膝半月板を昨年1月に手術した後に届いた手紙には「初めて『恩返し』という言葉があった」。“無限大”という意味を込めて郁万と名付けられ、大けがを乗り越え心身ともに成長した。

 物心ついた時から、夢はサッカー選手。小学校の卒業文集には「日本代表」と書いた。決勝翌日合流の予定を変更し、1日オフを挟んで16日には入団するJ1鹿島に合流する。「次のステージが本番。まずは鹿島で試合に出ることが目標」。2年連続準優勝の悔しさは、プロの世界で晴らす。(小又 風花)

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