【磐田】ルクセンブルクから初のJリーガー・ロドリゲスが加入、俊輔「風貌がいい」

スポーツ報知
笑顔で初練習のメニューをこなすロドリゲス

 J1ジュビロ磐田はルクセンブルク代表FWロドリゲス(23)の加入を16日、発表した。同日、磐田市内で行われた練習に合流し、約1時間半汗を流した。Jリーグで同国籍を持つ選手は史上初めて。同代表では13試合に出場。背番号も11に決定し、昨季リーグで下から2番目の35得点に終わったチームの起爆剤になる。

 Jリーグ史上初のルクセンブルク国籍を持つロドリゲスが、期待に胸を膨らませている。「アジアで初のプレー。長所の足の速さをみせたい」と闘志。ポーランド、ブラジル、ウズベキスタン、トルコに続いてサッカーではなじみの低い国からもジュビロへ。昨季リーグで下から2番目の35得点に終わったジュビロはグローバル化で強くなる。

 服部年宏強化本部長(45)が「サイドができ、FWとして推進力もある」と期待を寄せるその実力は折り紙付きだ。「欧州のフル代表として国際Aマッチを経験している。点に絡めるし、攻撃を組み立てられる。即戦力」と服部本部長。無得点だが国際Aマッチは13試合出場。昨季はモルドバ・シェリフで欧州CL予選を戦った。

 ルクセンブルクは神奈川県と同じくらいの面積の小国だが、2017年の1人当たりの名目GDP(国内総生産)は世界第1位の豊かな国だ。ロドリゲスは「日本よりも小さいけれど、共通点はきれいなところだよ」。服部本部長は「教育水準も非常に高い国で育ち、性格も良い」。英語、ポルトガル語、フランス語など語学も堪能だ。

 10歳の時、出生地のポルトガルから移住。ルクセンブルクでプロ生活キャリアをスタートさせた。「オファーを受けてからJリーグのハイライトを見た。お箸を使っての食事が好きだし、日本には良いイメージをもっている」と日本愛を強調した。

 この日、早速チーム練習に参加。ドレッドヘアを揺らし、ヘディング練習。14日に来日したが、旅の疲れはなさそうだ。ゲーム主将DF大井健太郎(34)は「得点力アップに期待」。欧州で8季プレーしたMF中村俊輔(40)も「風貌(ふうぼう)がいい」とオーラを感じ取った。小国育ちのストライカーが昨季16位からの巻き返す。(山田 豊)

 ◆ロドリゲス 1995年6月20日、ポルトガル生まれ。FW。10歳でルクセンブルクに移住してプロ生活を始め、17―18年シーズンはオランダ2部・テルスターでプレーし、昨年はモルドバ・シェリフで22試合8得点。独身。182センチ、81キロ。

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